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MCはダウンタウン・浜田雅功とTBS日比麻音子アナウンサー、審査員はダウンタウン・松本人志、東京03・飯塚悟志、バイきんぐ・小峠英二、ロバート・秋山竜次、かまいたち・山内健司が務め、今年のコント日本一を決める同大会。第15代キングには優勝賞金1000万と副賞の米1トンが贈られた。
今年の決勝戦に進んだのはクロコップ、ネルソンズ、かが屋、いぬ、ロングコートダディ、や団、コットン、ビスケットブラザーズ、ニッポンの社長、吉住と岡野陽一によるユニット・最高の人間の10組。それぞれがネタを披露し、審査員の合計点数が高い3組がファイナルステージに進出、2ネタ目との合計点数で優勝を決める。
ファイナルステージに進出したのは圧倒的点数481点を獲得したビスケットブラザーズ、結成15年のや団、昨年ラフレクランから改名したコットンの3組。ビスケットブラザーズは2019年以来の決勝進出、や団とコットンは初の決勝進出となった。
どの芸人が優勝してもおかしくないハイレベルな戦いを制したのはビスケットブラザーズ。過去最高得点の2ネタ合計963点を獲得した。
ファイナルステージ3組の審査員の点数内訳は以下の通りだ。
※山内、秋山、小峠、飯塚、松本の順
1ネタ目
や団 93、95、93、95、94 合計470点
コットン 96、96、91、91、96 合計470点
ビスケットブラザーズ 95、96、97、95、98 合計481点
2ネタ目
や団 95、94、94、96、94 合計473点 2ネタ合計943点
コットン 96、95、95、95、93 合計474点 2ネタ合計944点
ビスケットブラザーズ 95、96、96、97、98 合計482点 2ネタ合計963点
ビスケットブラザーズ1ネタ目は松本から歴代最高得点、2ネタ合わせても全審査員が95点以上をつけるという異例の高評価だった。1ネタ目終了時で他の2組を11点リードしており、2ネタ目で点数を上げてきた2組を尻目に更に高得点を叩きだし、最終的には2位のコットンに19点の差を付けての圧倒的優勝となった。
芸歴15年で培った演技力と稀有な設定で演劇仕立てのコントを見せ、2ネタ目で更に新しい視点を見せてくれたや団、前評判を覆し緻密なコントを多彩な表現力で魅せたコットンの2組。視聴者の中にはこの2組が印象に残り、どちらかが優勝でも良かったと声もあり、放送後Twitterでは「ビスケットブラザーズ」だけでなく「コットン優勝」もトレンド入りするまでだった。しかし、自身のキャラクター性を活かした独自のシチュエーション、大きな動きでも魅了したビスケットブラザーズに納得する声も多く、レベルが高いだけに好みも分かれていたようだ。
優勝が決まった瞬間、例年泣き崩れたり喜びを爆発させたりする芸人が多い中、ビスケットブラザーズの2人は比較的落ち着いており、驚きなのか予想通りの結果だったのかもわからない印象だった。その分、そんな原田にビンタを食らわせたダウンタウン浜田が記憶に残ってしまう大会エンディングとなっていた。“売れるご利益”があるという浜田からの洗礼を、チャンピオンになってすぐに食らった形の原田だが、会見では「浜田さんその後全員殴っていってたんで、めっちゃ怖くて。あんな人っている?」と驚きを表していた。
これまでに浜田と特別交流があったわけではなく、「2回目です、お会いしたのは。2019年のキングオブコント以来。僕トロフィー持っていて、パーンってビンタされて結構脳揺れたんで、浜田さん持ってくださいよって(思った)」と振り返った原田だが、このトロフィーにもチャンピオンの洗礼を浴びた。会見冒頭のフォトセッションで、きんと2人で掲げていたトロフィーのバランスが崩れ、原田の額に刺さってしまうというハプニングが。翌日9日生放送の『サンデー・ジャポン』(TBSテレビ系)にも絆創膏を貼って出演、『アッコにおまかせ!』では放送前和田アキ子にそれを剝がされるという、歴代チャンピオン初めての“トロフィーによる負傷”が文字通り爪痕を残していた。
チャンピオンとなり、まずはお世話になった大阪の「よしもと漫才劇場」に恩返しをしたいという2人。東京進出には「ビビってます」と話しながらも意欲も見せたが、当分は大阪のお笑いシーンを盛り上げてくれそうだ。