決勝に駒を進めるのは、いぬ、かが屋、クロコップ、コットン、最高の人間、ニッポンの社長、ネルソンズ、ビスケットブラザーズ、や団、ロングコートダディの10組。初進出が5組とフレッシュな顔ぶれ、吉住と岡野陽一の“最高の人間”という即席ユニットが初の決勝進出を果たすなど、波乱ある大会となりそうだ。
>>全35組大爆笑?『キングオブコント』準決勝、会場のイチウケは意外なコンビ「優勝あるやろマジで」<<
各コンビがTwitterのトレンド入りを果たす中、注目を集めたのは、最年少コンビのかが屋。2019年大会以来の決勝進出で、メンバーの加賀翔が2020年に一時休養し、復活を遂げてのファイナリストとなった。ネットでも「応援する」「ついにかが屋を見れるの嬉しい!」との反応があるが、一方で、彼らのネタがボケを連発するようなスタイルではないコントもあることから、賞レース向きではないとの声もあり、「質がいいのかもしれないけど優勝には程遠い」「大爆笑を取るようなネタではない」「照れ笑いオチのコントもう見飽きたよ。センスと演技の押し売りお腹いっぱいです。爆笑したいんだけど」とのツイートもあった。
「確かに、笑いの量も重視される賞レースにおいて、これまでのかが屋は決勝に不向きなネタが多かった。ただ、彼らもバカではないので、作戦は練ってきていると思いますよ。今回、ボイストレーニングに通って“伝える”ということに重視したこと、準決勝では2日通して爆笑を取っていたことなどを加味して、これまでとは違う戦い方で決勝に挑みそうです」(芸能ライター)
決勝のメンバーで苦労してきたコント師と言えば、『R-1ぐらんぷり』王者ハリウッドザコシショウ、アキラ100%、『キングオブコント』王者バイきんぐ、『M-1グランプリ』王者の錦鯉らが所属する、ソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)のや団。年齢はバラバラであるものの、メンバーの本間キッドが12月に誕生日を迎えると、全員が40代になる最年長のおじさんトリオだ。彼らは今大会で初のファイナリスト。これまでも辛酸をなめてきた。
「アルコ&ピースがラジオで語ったことによると、ダウンタウン・松本人志が、特別審査員としてSMAのイベントに出演した際、や団をベタ褒め。また、都市伝説として、過去『キングオブコント』決勝に彼らの名前がなかった時に『なんでや団がおらへんねん』と話していた……とトークをしていました。この言葉が嘘か本当かは別として、それほど注目を浴びているんです」(同上)
今回、コンビ結成歴が一番短いかが屋は、どちらかと言えばキラキラしてきたタイプ。一方で芸歴が長いや団は決勝初出場で泥水をすすってきたタイプ。今年は、最年少と最年長のコント師に注目だ。