問題となっているのは、「8-8」と両チーム同点の9回裏でのこと。この回巨人はヤクルト6番手・田口麗斗を攻め、2死一、二塁のチャンスを作ったところで中島が代打で登場。しかし、中島は田口がカウント「1-2」から投じた4球目のスライダーを強振するもバットは空を切り、球審も空振り三振をコールした。
この直後、中島は右手を軽く上げるジェスチャーを交えつつ、その場で球審を数秒ほど凝視。これを見た球審から首を一度小さく横に振られるとすぐにベンチへ歩き出したが、その際もうつむき加減で何かを小さくつぶやくなど判定に不服そうな様子だった。
>>巨人・坂本、球審を凝視し呆然! 終盤戦の不可解判定が物議、直前にも怪しいジャッジ?<<
この中島の態度を受け、ネット上には「何だ今の中島の抗議は、別に判定におかしいところは無かっただろ」、「ファールを主張してたならただのいちゃもん、リプレーでも分かるほどバットとボールは離れてたのに」、「誰がどう見ても空振り三振なのにそんな態度してたら審判の心証を損なうのでは」といった批判が寄せられた。
中島の態度を問題視する声が集まる中、一部からは同僚・岡本和真と比較するコメントも上がっている。岡本は8回裏1死一塁の第5打席で左手付近に球を受け死球と判定されたが、直後に左手ではなくバットのグリップに当たったと球審にアピールし、結果ファールに判定が変更。ネット上には「直前のイニングでフェアプレー精神を見せてた岡本とは大違いだな」、「自分に有利な誤審を自己申告で訂正した岡本と、特に不思議な点は無い判定に不満タラタラの中島じゃ態度に差がありすぎて情けなくなってくるな」といった意見も散見される。
中島がサヨナラ機をモノにできずに延長戦に突入し、その延長でも得点を挙げられず引き分けに終わったこの日の巨人。ただ、試合結果よりも球審に対する中島の態度に憤ったファンも少なくなかったようだ。
文 / 柴田雅人