「1-1」と両チーム同点の8回裏。この回から2番手として登板した日本ハム・石川直也が、ロッテ先頭・荻野貴司にカウント「0-1」から外角のストレートを投じる。この球に手を出した荻野の打球は遊ゴロとなり、上川畑は自身から見て右方向に走りながら落ち着いて捕球した。
ところが、この捕球の際に打球がグラブの網部分、いわゆる「ウェブ」にすっぽりと挟まってしまったため、上川畑は一塁送球ができず(記録は遊安)。思わぬ形で荻野の出塁を許した上川畑は苦笑いを浮かべながらグラブに挟まったボールを外すと、近寄ってきた三塁手・野村佑希の求めに応じそのボールを手渡す。野村はボールを受け取った後、三塁側・自軍ベンチ方向を見ながらボールの交換を要求した。
取れるはずのアウトを取れず勝ち越しの走者を背負った石川。ただ、その後は高部瑛斗(捕邪飛)、中村奨吾(左飛)、安田尚憲(中飛)をそれぞれ抑え、上川畑のハプニングを致命傷にすることなく8回裏を終了させた。
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上川畑本人も苦笑したこのハプニングを受け、ネット上には「打球がグラブに挟まってセーフってそんなことある?」、「過去にもちらほら同様のハプニングが起こってるのは知ってるけど、リアルタイムで見たのは初めて」、「上川畑のプレーに何も問題は無かったし、ただただツイてなかったとしかいえないな」といった驚きの声が多数寄せられた。
一般的にプロ野球選手はプレーに支障が出ないよう、グラブのウェブひもが緩んでいないかなど道具のメンテナンスは日々行っている。それでも、打球の勢いやグラブの出し方など複数の要因が絡んだ結果、ボールが網部分に挟まってしまったケースは過去にも少なからず存在する。また、ボールが挟まった場合はグラブごと他野手に投げることもルール上認められており、2015年には西武・メヒアがボールの挟まったグラブを、サッカーのスローインのように両手で一塁に思い切り放り投げたプレーが大きな話題を呼んでいる。
試合後の報道では、今回のハプニングについて何らかのコメントを残したとは特に伝えられていない上川畑。突然自身を襲った珍事をどのように捉えていたのだろうか。
文 / 柴田雅人