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阪神・井上ヘッドに「矢野監督に言え」批判も 不振野手陣のメンタル面に注文も物議醸すワケ

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矢野燿大監督

 7日終了時点で「1勝10敗・勝率.091」とセ・リーグ最下位に沈んでいる阪神。8日に伝えられた井上一樹一軍ヘッドコーチの発言がネット上で物議を醸している。

 報道によると、井上ヘッドは7日・DeNA戦がDeNA側でコロナ感染者が続出し、中止となった後に取材に対応。その中で、チームの現状について「迷いがあるから(スイングが)緩く見える。(現在首位の)巨人なんかみんなが鋭いスイングをする。なぜかというと余裕があるし、迷いがないから」、「勝ちがつかなくなると、余裕がなくなる。負の連鎖になるので。そこを早く払拭してやらないと。長い間、野球界にいるけど、(打撃とは)体力とか技術とかは多少あるけども、一番は心技体の心だと思います」と見解を示したという。

 阪神は3月25日の開幕から4月6日までの11試合で、チーム打率がリーグ5位(.234)、得点数が6位(34得点)と深刻な貧打にあえいでいる。これがチーム低迷の一因になっている状況だが、井上ヘッドは黒星が大きく先行する中で選手が気負って打てなくなり、それが原因でさらに負けが込むという悪循環に陥っているとみているようだ。

 >>阪神・岩崎、開幕戦の乱調は矢野監督のせい? 球界OBの問題点指摘に賛否「あんなの予想できんだろ」<<

 井上ヘッドの発言を受け、ネット上の阪神ファンは「阪神は開幕9連敗で相当騒がれたから、『連敗止めなきゃ』、『借金減らさなきゃ』って野手陣が空回りした説はあり得る」、「7点リードした開幕戦で逆転負けしてなけりゃ逆に勢いに乗ってたかもしれないな」と推測している。一方、「辞めるのが決定してる上に、精神論まで振りかざす監督が全ての元凶なのでは」、「それは矢野監督に言えよ、『士気を乱す振る舞いはやめてください』って」と、矢野燿大監督に言うべきではという意見も多数見られた。

 「矢野監督はキャンプイン前日の1月31日に今季限りで退任する意向を表明し、多くのファンや解説者からチームの士気に関わると批判を浴びています。また、開幕後は4月1日・巨人戦で先発起用した中野拓夢を『気持ちを感じない』という理由で懲罰交代を命じ、翌日の試合で中野が不必要な一塁へのヘッドスライディングを見せたことで『選手を萎縮させた』とかなりの苦言を寄せられてもいます。こうした経緯から、選手が縮こまっているのは本人らではなく、物議を醸す言動・采配が相次ぐ矢野監督の責任ではとみているファンも少なからずいるようです」(野球ライター)

 8日からは、3月29〜31日のカードで3連敗を喫した広島との3連戦が予定される阪神。3戦合計7得点(2点、3点、2点)に終わった前カードの雪辱を果たすことはできるのだろうか。

文 / 柴田雅人

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