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巨人、山口の中継ぎ転換に「大失敗に終わる」と不評 致命的な問題点指摘、裏目予想を覆すためのカギは

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 これまで横浜・DeNA(2006-2016)、巨人(2017-2019,2021-)、トロント・ブルージェイズ(2020)、サンフランシスコ・ジャイアンツ(2021/傘下マイナー)でプレーしているプロ17年目・34歳の山口俊。6日、先発から中継ぎに配置転換されたと複数メディアが報じた。

 報道によると、チームは昨季ブルペンを支えたビエイラ(防御率18.00)、高梨雄平(9.00)、デラロサ(5.40)らが今季は軒並み不調であることから、現在二軍調整中の山口の配置転換を決定。守護神の大勢につなぐセットアッパーとしての役割を期待しているという。

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 山口はこれまで先発・中継ぎ・抑えの全てを経験し、日米通算で「459登板・68勝70敗26ホールド112セーブ・防御率3.47」をマークしている。昨季はローテ投手として15試合に先発起用されたが、今季は現時点で一軍ローテ枠が全て埋まっていることも配置転換の一因になったとみられている。

 山口の配置転換を受け、ネット上には「人足りてる先発よりも、既に綻び始めてる中継ぎを任せるのはいい判断だと思う」、「セットアッパーはもちろんだけど、大勢の連投避けたいときなんかは代役守護神としても使えるな」と納得の声が寄せられた。一方、「メジャーでズタボロだったのに中継ぎに回して大丈夫なのか」、「去年は立ち上がりにかなり難があったが、その傾向が変わってないなら大失敗に終わるかも」と裏目に出ることを危惧するコメントも多数見られた。

 「山口はブルージェイズ時代の2020年に中継ぎとして17試合に登板するも、『2勝4敗1ホールド・防御率8.06』とほとんど結果を残せず。また、ジャイアンツ傘下マイナー時代の2021年も中継ぎ起用された1試合で『5回5失点(自責3)・被安打4』と打ち込まれています。加えて、同年6月の巨人復帰後のイニング別失点は初回(12失点/全34失点中)が最多と、登板直後の投球に難がある傾向もあったことから、中継ぎ転向は悪手ではないかとみているファンも少なからずいるようです。一軍首脳陣は失敗のリスクを回避したいなら、山口をいきなり勝負ところで投入するのではなく、大差がついた試合で数試合投げさせるなどして改めて適性を見極める必要もありそうです」(野球ライター)

 山口はオープン戦で「4登板・1勝1敗・防御率6.30」と結果を残せず開幕一軍外となったが、二軍では5日終了時点で「3登板・0勝0敗・防御率0.00」と無失点を継続。数字だけを見れば首脳陣がいつ一軍に呼んでもおかしくはないが、ここから数試合、中継ぎで登板させた上で昇格可否を判断するのも一つの方法かもしれない。

 今季は5日終了時点で救援防御率は『4.20』と、昨季の『3.49』から大幅に悪化している巨人。ファンの間で賛否が割れている山口の中継ぎ転換は果たして吉凶どちらに転ぶのだろうか。

文 / 柴田雅人

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