それが、慶應義塾大学教授・廣瀬陽子氏だ。番組で紹介されていたプロフィールによれば、専門は国際政治、旧ソ連の地域研究。著書に『ハイブリッド戦争 ロシアの新しい国家戦略 』(講談社現代新書)がある。
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この日は廣瀬氏を中心に、ロシアによるウクライナ侵攻について語られていた。ウクライナ政府が発表したところによると、ロシア軍に制圧されていた首都キーウ(キエフ)周辺地域の奪還に成功したという。ところが、軍撤収後の地域から民間人と見られる多数の遺体が確認されたというのだ。
これに対して、ロシア軍は「我々を誹謗・中傷するためのフェイクニュースで、遺体は我々が撤退した後に、ウクライナ側が路上に置いた」と主張しているが、廣瀬氏は「虐殺がロシア軍によって行われたというのは、まず間違いない」と断定。ウクライナ側によるフェイク動画だというロシアの主張について、「さすがにウクライナ側がこのような残虐な映像を作るとは思えません」と断罪した。
こうした無差別殺人に関し、司会の羽鳥慎一アナウンサーがロシア軍の意図について聞くと、廣瀬氏は「どういう意図かは分かりかねる」と返しつつ、「おそらく隠そうとはしている」という見解を述べた。
続けて、その理由として「集団墓地のような形で、例えば教会などに大量の遺体が葬られていたということも聞かれていますし、あちこちに遺体がある程度まとめられたところで、生焼けの状態で発見されていると。おそらく証拠隠滅のために焼こうとしたんですけど、焼き切れなくて残ってしまっているということがあると思います」と語った。
この後も廣瀬氏による虐殺についての解説は続いていたが、この“生焼け”を始めとする、あからさまな解説にネットは一斉に反応。「生焼けって…」「生焼けとか言わんといて」「この女ヤバイな」「グロい」「うわ~」「正気か」などの意見が相次いだ。
また、直ちには真偽が確認できない情報に、「どこから来た情報なのか」といった疑問の声や「この専門家すごいな完全な妄想」といった疑いの目も。
最近、ロシア政治を専門とする筑波学院大学・中村逸郎教授とともにメディアに引っ張りだこの廣瀬氏だが、「戦争や戦略を語らせるのは晴恵感ある」とコロナの女王と呼ばれていた白鴎大学教育学部教授・岡田晴恵氏を思い出す視聴者もいた。