岡林は同戦前時点で打率「.383」とハイアベレージを記録していたが、この日は6回裏の第3打席まで左飛、遊飛、右飛と3打席連続でフライに倒れる。すると、直後の7回表に三好大倫と交代でベンチに下げられた。
試合後の報道によると、立浪監督は岡林を代えた理由について「いつも、ライナー、ゴロ打てと言っているんですけどボコボコフライを上げていた。それで代えました」とコメント。日頃の指導に反し、立て続けにフライを打ち上げたことを問題視したからと説明したという。
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この立浪監督のコメントを受け、ネット上には「何が理由かと思ったら懲罰交代だったのか」、「3打席連続フライはそこまで珍しい内容ってわけでもないけど、それでスパッと代えるのは厳しめだな」と驚きの声が寄せられた。一方、「岡林が本調子ならまだ分かるが、故障抱えてる状況でフライばかり打つなって言うのはちょっと酷ではないか」、「右手故障中なのに使うからこうなるんだろ、自分の責任を棚上げするなよ」といった苦言も多数みられた。
「岡林は20日のオープン戦・ロッテ戦で帰塁の際に右手薬指を負傷。幸いにも骨折には至りませんでしたが、翌日からは患部をテーピングで固定しながら練習・試合出場を続けています。この故障の影響からか、開幕後は高打率をマークする一方で、30日までに喫した凡退15回のうち、フライアウトが10回と相手の球に差し込まれている節も目立っています。このことから、フライ連発を理由に岡林を下げた立浪監督に対し、手負いの状態で起用している方にも非があるのではと異を唱えているファンも少なからずいるようです」(野球ライター)
30日終了時点ではチーム打率がセ・リーグ5位(.219)と低迷し、順位も「1勝4敗」で5位と苦しむ中日。岡林の今後の処遇も含めて、立浪監督はどのように打線をテコ入れしていくのか難しいかじ取りを迫られそうだ。
文 / 柴田雅人