報道によると、立浪監督は試合後に応じた取材の中で「孝介は開幕戦は3番レフトで使います」と、プロ24年目・44歳の福留孝介を25日の開幕戦・巨人戦でスタメン起用すると明言。理由については「相性もありますし、キャンプから非常に良い感じでやっていたので開幕戦は1試合頑張ってもらおうと思います」と説明したという。
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中日は開幕戦で巨人・菅野智之と対戦予定だが、福留は菅野に対し通算で「.313・4本・9打点」と好相性を誇っている。一方、今年は春季キャンプは怪我なく一軍で完走したものの、その後のオープン戦では「.143・0本・1打点」とほとんど結果を残せていない。
この立浪監督のコメントを受け、ネット上には「1割打者をスタメン、それも主軸で起用するのは絶対ダメだろ」、「打撃不振に喘いでる現状からすると、相性通りに菅野を打つのは考えにくい」と反発の声が寄せられた。一方、「絶不調の福留を起用せざるを得ないような状況にしてる他野手が悪い」、「他の野手陣がそれなりに機能してれば、立浪監督が福留を先発させるようなことも無かったのでは」といった他野手を責めるコメントも多数みられた。
「OP戦の中日はチーム打率が『.220』(全体10位)と振るっておらず、規定3割をクリアしたのは岡林勇希(.316)のみ。また、20日・ロッテ戦では岡林が右手薬指、中堅レギュラーの大島洋平が背中を痛めて途中交代し、開幕一軍入りが不透明な状況となっています。立浪監督が不振の福留の起用を決断したのは、同じように責任もあるのではとみているファンも少なからずいるようです」(野球ライター)
現在44歳10カ月の福留は開幕スタメンなら、落合博満氏(44歳3カ月/当時日本ハム)の記録を抜きプロ野球史上最年長記録となる。一部からは「立浪監督は記録目当てで先発を決断したのでは」と推測する声も挙がっているが、福留はスタメン起用に応える活躍を見せることはできるのだろうか。
文 / 柴田雅人