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阪神・矢野監督、実戦突入は早すぎた? キャンプ序盤から変わらない致命的な弱点とは

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矢野燿大監督

 一番肝心なものが忘れられていた。

 阪神キャンプはシート打撃に秋山拓巳投手が登板するなど、レギュラークラスもかなりペースを上げてきた。

 「すでに阪神は対外試合を3試合も行っています(2月14日時点)。何人かの若手野手がチャンスをもらって試合に出ていますが、もうそろそろ、主力クラスがスタメンで出て、4打席に立つことになりそうです」(在阪記者)

 阪神は対外試合を2月8日に行ったように、他球団と比べ、実戦に入るのが早い。投手陣もハイペースで仕上げており、一見、順調そうだが、そうではなかった。

 >>阪神・矢野監督が佐藤を説教「お前にとってもよくない」 物議を醸した怠慢プレーの裏側明かす、監督側の問題の指摘も<<

 「センターライン」ができていない。それも、キャンプ序盤に見た時と何も変わっていないような…。

 「昨季盗塁王で、後半戦、ショートのレギュラーを掴んだ中野拓夢が下半身のコンディション不良で二軍スタートとなりました。一軍昇格の話はまだ出ていません。セカンドの糸原健斗もコロナ感染で調整が遅れています」(プロ野球解説者)

 捕手、二塁手、遊撃手、中堅手。このセンターラインを守る選手を固定しなければならない。
中野、糸原のアクシデントはキャンプインする前から分かっていた。しかし、チーム作りの第一歩、必須事項であるはずのセンターラインがグラついたままなのだ。

 「対外試合は木浪聖也が頑張っていました。熊谷敬宥、小幡竜平、高寺望夢らも途中出場などで試合に出ていましたが」(前出・在阪記者)

 木浪らが交代で二遊間を守っている。つまり、キャンプ序盤によく見られる「控え選手がチャンスをもらった」の状態から何も変わっていないのだ。

 チーム関係者や阪神情報に詳しいプロ野球解説者たちの話を総合すると、矢野監督は新主将・坂本誠志郎を使う“正捕手交代”も視野に入れていた。その通りだとすれば、チームの骨幹と言えるセンターラインにおいて、レギュラーが決まっているのは、「中堅の近本光司だけ」となる。

 阪神は昨季まで4年連続で失策数が12球団ワーストだ。チームの骨幹が出来上がっていないのに、対外試合とは…。

 前出のプロ野球解説者が、矢野監督の考え方をこう予想する。

 「ペナントレース本番まで、まだ1か月以上あると考えているのでしょう。と言うことは、二遊間は中野、糸原を予定しており、2人を脅かすような活躍を木浪たちに期待しているのだと思います」

 ノンビリ構えすぎている感もしないではないが。中野の調子が上がって来ないようなら、かなりヤバイのでは? また、木浪たちがアピールできていないのも気掛かりだ。

 「阪神は人気チームであり、興行的な目的で対外試合も早めに始めなければなりません」(前出・同)

 矢野監督は例の「辞める発言」で、不退転の決意を表明した。しかし、「藤浪が、佐藤が」といった投げる、打つのシンプル野球ではペナントレースを勝ち抜けないことは分かっているはずだ。

「新外国人選手の来日遅延でクローザーも流動的です。候補者は何人もいますが」(球界関係者)

 実戦突入は早くても、チームの骨幹作りは遅延。矢野監督はキャンプの雰囲気を一変させなければならない。(スポーツライター・飯山満)

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