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「M-1準優勝がブレイク説」に信憑性を与えた「THE W」優勝のオダウエダ

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THE W公式ツイッターアカウントより https://twitter.com/the_w_ntv

 「M-1グランプリ2021」で、俄然盛り上がりを見せているお笑い業界。13日に「女芸人No.1決定戦 THE W」が開催され、オダウエダが優勝したばかり。大会の公式ツイッターでは優勝が報告され、絶賛するコメントが寄せられている。第3代女王の3時のヒロインのように爆売れすることが確定したため、M-1でも地下芸人がスターダムを駆け上がる瞬間が見られそうだと、期待が高まる。

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 M-1にはかねてから、あるジンクスがある。準優勝芸人の方が翌年ブレイクするというものだ。最初に証明したのはオードリー。08年、敗者復活戦から勝ち上がってファーストラウンドを突破して、最終決戦まで進んだ。前年(07年)、このパターンでサンドウィッチマンが初決勝で初優勝しているだけに、再現かと思われた。だが、結果は準優勝。それでも、翌09年にメディアの寵児となったのは、優勝したNON STYLEではなくオードリーだった。

 以降、バラつきはあるがジンクスが生きた。10年は、優勝した笑い飯より準優勝のスリムクラブ。16年は銀シャリより和牛、19年はミルクボーイよりかまいたち。昨年は覇者がマヂカルラブリーで、同率準優勝が見取り図、おいでやすこが。3組全てが売れる確変だったが、“準優勝ブレイク説”は地続き。それを改めて証明したのが、オダウエダだ。該当するのは、NHK BSプレミアムで放映されていた芸人発掘番組「爆笑ファクトリーハウス 笑けずり」だ。

 同番組は、オーディションで選出された無名の若手芸人たちが3週間のネタ作り合宿で競い合い、1話ごとに1組が脱落(削り)。勝ち残った3組が最終回の生放送でネタを披露し、視聴者投票によって優勝すると、NHKへの出演権利を得るドキュメンタリー。15年の1stシーズンは漫才編。翌16年の2ndシーズンはコント編だった。

 15年はザ・パーフェクト、16年はマスオチョップが優勝したが、残念ながら両組とも浮上のチャンスを逃した。ところが、両シーズンで2位、3位になった芸人がのちにバカ売れしたのだ。15年は2位がAマッソ、3位がぺこぱ。16年の2位がオダウエダ。奇しくも、先のTHE Wの最終決戦で競ったオダウエダとAマッソがM-1のジンクスに則っていたのだ。

 「番組はBSだったため、コアなお笑いファンしか見ていませんでしたが、講師兼審査員は中川家、千鳥、バイきんぐ、サンドウィッチマン、千原ジュニアほかで超豪華。ハナコ、男性ブランコも残っていたあたりに、高い能力がうかがえます」(エンタメ雑誌の芸能ライター)

 準優勝でもスポットライトを浴びられるのがM-1ドリーム。このジンクスに続きはあるか……。

(伊藤由華)

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