木下は2019年9月、後輩芸人にペットボトルを投げつけるなどのパワハラ疑惑が複数のメディアから報じられ、周囲からは総スカン状態に。芸能活動に支障をきたすこととなった木下はコンビ継続のまま、2020年3月に「松竹芸能」を退所。同年4月、『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演した木下は、パワハラ疑惑について「事実」と認めている。
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発端は、2018年6月に開かれたお笑いコンビ・よゐこの濱口優とタレント・南明奈の結婚パーティーでのこと。しかし、この騒動の発覚により木下は濱口との共演までもが“NG”になったと2019年10月発売の『週刊文春』(文藝春秋)が報じている。
「よゐことTKOは松竹の“2大重鎮コンビ”といわれたほど。濱口の1年後輩にあたる木下は先輩の結婚を祝うべく、祝賀パーティーの幹事を務めたそう。このとき、木下は参加する後輩芸人らから計8万円ほど、会費として徴収したといいます。ところが、パーティーの会費はすでに濱口が精算していましたが、後輩芸人から集めた会費は返金されず、木下には“ネコババ”疑惑がかけられたのです。それを冗談半分に舞台上でオジンオズボーン・篠宮暁が追及。すると、これに激高した木下が楽屋に戻った篠宮の顔面に中身の入ったペットボトルを投げつける暴挙に出たというわけです」(芸能ライター)
当時、松竹はこの騒動に関して、木下の投げたペットボトルは篠宮を狙ったものではなく、両者もすでに和解済みであると主張していた。だが、かねて濱口は後輩に対する木下の振る舞いに辟易していたとも伝えられている。もともと、よゐことTKOが共演する機会はあまり多くはなかったものの、騒動を知った濱口は「木下とはもう、付き合わん方がええな」と“共演NG”を出したという。
ちなみにだが、同番組での木下の言い分によれば「浮いた会費で濱口にプレゼントをしようと後輩に金を預けていた」といい、その経緯を知っているはずの篠宮にライブで「チョロまかしたでしょう」と言い放たれ、木下は逆上したとしている。また、木下は篠宮の“告発”についてあくまで笑いにしようと仕掛けてきた「プロレス」だったと言及。にもかかわらず、笑いで返せなかった木下は「感情的になったのは反省」と悔やんでいた。
「松竹はアットホームで仲がいいというイメージがありましたが、今回の騒動で上下関係が浮き彫りに。木下は『ワイドナショー』の番組内で “怖い”というイメージを新人や後輩に植え付け、事務所にいづらくなったといい、やめることが『みそぎの方法かなと思った』と説明。松竹に残った相方の木本武宏からは『TKOはこのままやっていきたい』と言われたそうですが、やはり濱口との確執が大きいのではないでしょうか」(前出・同)
退所後の木下は、実質的には表舞台から姿を消しユーチューバーとして活動。今回、レギュラー番組起用へのきっかけになったのは自身のユーチューブチャンネルでの謝罪動画だという。日本一となる42万Badを記録した動画だが、皮肉にもそのトーク力が番組サイドに評価されたようだ。
復帰はしたものの、濱口との確執は笑い話では済まないだろう。