報告書によると、米国政府は2004年以降144件のUAPに遭遇したという。そのうち信頼度の高いものは1件で、その他は現在でも正体不明のままだった。また、「UAPには複数の種類があると思われる」として自然の大気現象や外国の敵対的なシステムなどの可能性に加え、どうにも説明のつかない「その他」の項目も提示されていた。
これは「収集、分析、特徴づけを成功させるためには、追加の科学的知識が必要になるかもしれない」ケースであり、もしUFOやUAPが宇宙人によるものだとする事例があるならばこの区分が該当すると考えられている。
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この報告書を確認したアメリカ航空宇宙局(NASA)のビル・ネルソン長官は7月1日、CNNのインタビューに対して興味深い回答をした。
ネルソン長官は「基本的に我々が考えていたことと同じことを言っている」と、以前にUAPの目撃情報を報告した海軍のパイロットに言及。
「海軍パイロットたちが何を見たのか、その答えは分からない。彼らはその物体にレーダーをロックオンし追跡したが、突然ある場所から別の場所に素早く移動したという。このような目撃情報が140件以上あったということだが、海軍のパイロットが目撃したUAPは必ずしも地球外生命体によるものではなく、敵国が入手した新技術かもしれない。そうであった場合は脅威を心配した方がいい」と述べた。
そして、「NASAには、地球外知的生命体の探索というプログラムがある。しかし、これまでのところ、知的なものからの通信を受信したという事実はない。しかし宇宙はとても広いので、我々地球人が宇宙で孤独な存在だとは考えていない。我々は今後も地球外知的生命体を探し続けるつもりだ」と付け加えた。
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NASA administrator on UFO report: 'I don't think we are' alone(The Hill)より
https://thehill.com/policy/national-security/560507-nasa-administrator-on-ufo-report-i-dont-think-we-are-alone