東京オリンピック開会式の観客について、大会組織委員会は、2万人を上限にすることを検討していることがわかった。その観客には一般客のほか、参加国の国賓、協賛スポンサーなどが入っていることも紹介された。
これを受けて、玉川氏は「観客を入れるか入れないかということより、IOC関係者やスポンサー関係者だけは入れなきゃっていう。そっちの方が優先順位が高いってことでしょ?」と反発。
だが、スポーツライターの小林信也氏は「僕が今、取材をしているところの空気で言うと、そこが変わってきている」とした上で、「組織委員会は、皆さんの批判をかなり真摯に受け止めているという印象がある」と言及。そして、「スポンサーが絶対と言う状況では必ずしもない」と論じた。
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それでも、玉川氏は「誰のためにやるオリンピックなの?」と問いかけ、「アスリートのためにあるというのは第一だが、その次には日本人(一般客)より、IOCやスポンサー、この人たちのためにやるということが優先度が高いんじゃないんですか?」と憤慨。そして、「(会場に観に来ている五輪関係者を)悪目立ちしないために我々も入れますよって、ひっくり返ってるんじゃないの?」と厳しく批判した。
この主張に、小林氏は「(IOCは)過去は確かにそういう体質だった」とかつてはスポンサー上位であったことを暗に認めながら、「今回はそれが大きく変わっているというのがものすごく興味深い点なんですよ」と分析。
だが、玉川氏はなおも信じられないように、「変わってます?結果的に全然変わっていないように見えるんだけど」と不満を漏らし、「スポンサーを入れないという方針を出しているんだったら、それは変わったねという話だけど、結局入るんでしょ?一番大事な人たちは入るんでしょ?」とぶつけた。これに小林氏は「そこはこれからまた…」と言葉を濁していた。
五輪を盛り上げるための聖火リレーが軒並み中止の憂き目に遭っているのであれば、そもそもその集大成である開会式も不要な気がするが、果たして…。