本田というと、2005年に名古屋グランパスエイトとプロ契約を結び、以降日本のサッカー界に大きく貢献。通算3回のワールドカップ出場歴を持ち、3大会連続でゴール・アシストを記録した世界で6人目のプレイヤーに。現役選手ながらピッチ外の活動も精力的に行い、12年には自身がプロデュースするサッカースクール「SOLTILO FAMILIA」を開校。15年からは複数のプロサッカークラブの実質的なオーナーを務め、18年にはカンボジア代表の実質的なGM・監督に。20年、WEIN挑戦者FUND代表パートナーに就任した。
まさに、エリート街道まっしぐらの本田だが、これまでチームメイトとの衝突もあったことだろう。2015年9月、本田はW杯アジア2次予選アフガニスタン戦が開催される中立地イラン・テヘランで過去の出来事を振り返り、注目を集めた。09年の親善試合(対オランダ)での“フリーキック(FK)”について言及したのだ。
FKを巡り本田と元日本代表MF・中村俊輔が繰り広げたバトルは有名で、両者には確執が生じていたとも。
当時を振り返った本田は、「後にも先にも、シュンさんよりFKがうまいと思ったことは一度もない。ただ、あの時は蹴りたかったから主張した」と冷静に取材に応じ、中村への敬意を口にしたのだ。
サッカーにおいては、FKを蹴る選手を監督が指定することが多く、キッカーはたいていチームのエースである。当時、日本代表のエースは中村であった。だが、この試合に出場した本田はフリーキックの場面において、中村に「(FKを)蹴らせてください」と直訴した。
だが、この行為に中村は首をかしげて失笑。本田は「ここはオレでしょ」と食いつきFKを懇願したが、一歩も譲ろうとしない中村に「俊さん、最近フリーキック決めてないでしょ」と挑発したという。侮辱的な発言に反応した中村は一瞬動きを止めるも、FKを続行。結果的に相手側にガードされてしまった。
>>三田寛子にキスを拒まれた柳葉敏郎、自信を失いラブシーンがトラウマに<共演NG?【犬猿の仲】の有名人><<
そして6年が経った2015年9月、本田の“FK”発言にタレントの清水圭が物申したのである。自身のブログを更新した清水は、「な~んか『エエ話』みたいになってるけど、実際はそんなキレイ事ではおまへん」と述べ、「キッカーをあきらめきれない本田選手が中村選手に吐いた『ありえないセリフ』をワタシは知ってまんねん。この事はず~っと言わんつもりでいたけど、彼がこの事に口を開いた以上、美談になるのは『そんなアホな』なんで書いてしもた」と本田を糾弾したのだ。
プライベートで中村と親交がある清水だが、日本サッカー界では選手のコメントとしては書けないことが第三者の言葉となって報じられるのはよくある話のようだ。よって、清水の“本田批判”は、中村との話によるものといわれ、結果として両者の確執をさらす格好となったわけだ。
なお、本田を批判した清水のブログは炎上。投稿から2日後に批判部分を削除し、謝罪した。
「性格が合わない両者の不仲説はサッカー界では有名のよう。ですが、あの“FK”を境にエース交代となった事実は確かなのでは」(スポーツ関係者)
ポルトガル1部ポルティモネンセへの移籍が決定的となっている本田。海外7カ国目の挑戦となるだけに大きな期待と関心が寄せられている。