公開から10週連続での首位は、全国ランキング発表を開始した2004年以来初の快挙。
累計では動員2317万人、興収311億円を突破。注目の歴代興収ランキングでは、歴代1位の「千と千尋の神隠し」が今年のリバイバル上映分8.8億円の追加発表により316.8億円となったことから、現時点では2位。しかし、早ければ次週の発表で19年ぶりの歴代首位交代劇となりそうだ。
同ランキングで2位に入ったのが、先週2位でスタートを切った「新解釈・三國志」。土日2日間で動員27万4000人、興収3億7800万円で順位をキープ。22日までに興収17.8億円を突破したが、23日に行われた大ヒット舞台御礼で主演の大泉洋がほえた。
各スポーツ紙によると、大泉は「あいつ(鬼滅)のせいで全然目立たねぇ。同じ東宝(配給)ですよ。何、新しいグッズ配ってんだ」と来場者特典を配布する同映画の集客戦略を批判。「三國志でも鬼滅のグッズを配りなさいよ!」と便乗を呼びかけ会場を沸かせたというが、大泉の言い分には説得力があるようだ。
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「『鬼滅』は公開から1カ月経った後から観客に来場御礼入場者特典として数の上限が決まったオリジナルグッズの配布をスタートさせた。その後もほぼ隔週で特典を用意しているので、公開1カ月以内に鑑賞してしまいグッズをもらいそびれた客や、特典欲しさのリピーターが殺到。某アイドルグループが特典を付けて100万枚以上CDを売り上げているのを同じような戦略。それに対して、『千と千尋』は特典なしの“ガチンコ”で集客を重ねたので、そもそも“真っ向勝負”ではなかった」(映画業界関係者)
記録を抜かれても、「千と千尋」の関係者には堂々と胸を張ってほしいものだ。