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同大会はコロナ禍の現状や、地球環境問題などに考慮し、本大会よりゴミを出さない大会として大きく生まれ変わる。具体的にはランナーが自身でマイボトルとマイカップ(コンパクトで、畳んで収納が可能な特殊素材のもの)を用意し、給水所に使い捨てカップを置かない「世界初のマイボトルマラソン」となるといい、会見では河野氏自ら概要を説明。東京農工大学・環境資源科学科教授の高田秀重氏、北海道大学名誉・客員教授の玉城英彦氏ら専門家も登壇して、防疫対策、環境問題への取り組みなどへの具体的な説明が行われた。
河野氏は「十分な給水ポイントを設けることで、マイカップ、マイボトルを持ってスタートしたランナーの方が、必要な時にしっかりと給水をしてもらえる、また、ゴミを出さない、そういうマラソン大会にしたい」と大会に向けての意気込みを述べ、「ランナーの方には、世界で最初のマイカップ、マイボトルランナーになってもらいたい」と呼びかけた。マイボトル、マイカップにすることで使い捨てカップのゴミを削減でき、約6トンの二酸化炭素を削減できるという。
河野氏は給水ポイントで約50トンの水、スポーツドリンクを給水できるように環境を整えるとも述べ、「いざ、災害という時に地域の方々に水を供給する時に役に立つシステムにもなる」と大会での取り組みが湘南地域の防災に今後貢献できる構想であることも強調。「ただのマラソン大会に終わらせず、この地域の地域防災にも貢献できる新たな可能性を探っていきたい。地域の方に恩返しができるマラソン大会にしていきたい」と話した。
会見には、株式会社ゴールドウインの渡辺貴生代表取締役社長、湘南国際マラソン事務局長の坂本雄次氏、湘南国際マラソン実行委員会実行委員長の瀧川一輝氏、湘南国際マラソン実行委員会実行副委員長の栗原匡賢氏も登壇した。
(取材・文:名鹿祥史)