不定期放映で18年に発進。その際に開催したオーディションにはおよそ300組のフレッシュな芸人が集まり、Twitterによる人気投票で6組が選抜された。トキヨアキイ、3時のヒロイン、リンダカラー、マカロン、ひみつスナイパー健、フタリシズカがレギュラーメンバーだった。
だが、正直、霜降り明星や四千頭身、宮下草薙を中心とした“お笑い第7世代”の足元に及ばず、過半数が同番組以外の地上波で見ることはない。昨年末、「女芸人No.1決定戦 THE W」で、福田麻貴&かなで&ゆめっちによる3時のヒロインが3代目クイーンに輝いたことで、番組の底上げに貢献したが、目標である週1レギュラーへの道は険しく遠い。
しかし、売れるマグマは沸々とし続けている。人気コーナーは、「ヘイセイドラマシリーズ 平成を彩った名作劇場」だ。「ナースのお仕事」や「GTO」、「HERO」といったフジ系の大人気トレンディドラマだけではなく、TBS系「逃げるは恥だが役に立つ」、日本テレビ系「3年A組 今から皆さんは、人質です」、テレビ朝日系「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」なども堂々とパクる。肝は、似ているか似ていないか、ではない。演技がいかに乱れるか、である。
出演者に低周波装置を着け、コントの最中に何度も裏でスイッチオン。演者は悶え、苦しみ、のたうちまわって「痛い」、「あー」、「うー」と叫び、床に転げ回る。かつて、女性の陰部にアダルトグッズを仕込み、男性がリモートバイブレーションを与えるというセクシー映像のワンシーンがあった。想像するなら、これの芸人バージョンだ。芸人であるがゆえ、リアクションが数割増しだ。
ターゲットは芸人のみならず、ゲストでやってきた人気モデルや現役アイドルにも及ぶ。情け容赦なく装着させ、身悶えさせるのだ。NMB48およびAKB48の元メンバー・市川美織、現役SKE48・大場美奈は犠牲者。ミニのフレアスカートがめくれてしまうことを気にかけて、とっさに股間部に手を当ててしまうのが女性の習癖のようだ。さながら、アダルト映像のあのシーンだ
ぶっ飛んでいるウケメンファミリー。“とびっこ”芸人たちの猛攻はこの先も続きそうだ。
(伊藤由華)