阪神
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スポーツ 2022年10月23日 11時00分
阪神トレード加入の渡邉、二塁奪取は絶望的か 岡田新監督は期待も致命的問題、新庄監督は愛想尽かした?
2014年のプロ入りから今季まで日本ハムでプレーしていたプロ9年目・27歳の渡邉諒。18日に発表された阪神へのトレード移籍はネット上でも大きな話題となった。 各報道によると、阪神の二塁レギュラーが固まっていないこと、強打の右打者を欲していたことから白羽の矢が立ったという渡邉。ネット上の阪神ファンからも期待が寄せられているが、中には「打撃はよさそうだけど守備がなあ…」、「守備も気合入れてやらないと今季後半みたいに干されそう」といった厳しい見方も少なからずあった。 >>阪神・西、今オフのFA退団は避けられない? 流出予想相次ぐワケ、因縁の岡田氏“襲来”で向かう新天地は<< 渡邉は今季までに「447試合・.257・28本・145打点」といった通算成績を残している二塁手。2019年にはレギュラーとして132試合に出場し2ケタ本塁打(11本)をクリアするなどパンチ力には定評がある。 ただ、打撃の一方で守備には難があり、今季までに通算37失策を記録。今季は8月に新庄剛志監督から「二塁ノックの守備でポロポロポロポロしている」と練習段階からミスが多すぎることを問題視され、同月9日に二軍降格とされると、その後は一軍に呼ばれないままシーズンが終了している。 一方、新天地となった阪神は渡邉の打撃力に期待を寄せる一方、16日に就任会見を行った岡田彰布新監督は会見の中で「エラーの数もそうですね、そのへんがね、ちょっとね」、「一番痛いのはスローイングのエラー。いかにキャッチボールからやるか。アウトにできるものを確実にアウトにする」とコメント。5年連続リーグワーストとなっている失策数改善へ、軽率なミスには厳しい姿勢を打ち出している。 「岡田新監督はトレードが成立した18日に取材に応じた際、渡邉について『結構見てたんや。左ばかりだから右は貴重。ある程度レギュラーも張っていた。二塁とかの戦力として考えている』と監督就任前から注目していたこと、二塁戦力として期待を寄せたことが伝えられています。来春キャンプ・オープン戦にかけ相応のチャンスを与えることが予想されますが、渡邉はオフの間に守備力をどれだけ改善できるか、キャンプイン後にどれだけアピールを行えるかが来季を大きく左右するでしょう。ただ、新庄監督を怒らせた守備難が新天地でも露呈するようなら、一気に居場所を失う可能性も否定はできないのでは」(野球ライター) 岡田新監督は渡邉も含めた二遊間の選手の起用法について「(シーズンの)80%以上の固定やで。そんな二遊間をぼんぼん代えられんよ」、「どういうコンビを組ますかは最終的には(来年)2月になると思うよ」と、これと決めた選手を固定する考えを明かしたことも伝えられている。一度アピールに失敗すれば、来季は一年を通じて二軍幽閉という事態に陥る可能性も否定はできないだろう。 「阪神タイガースの一員として、早く認めてもらえるよう全力でプレーしたいと思います」と、日本ハムを通じて新天地での活躍を誓うコメントを出している渡邉。岡田新監督のお眼鏡にかなうプレーを見せることはできるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年10月21日 13時05分
巨人・原監督、ドラ1抽選後インタビューに「いつまで喋るんだ」と批判 14年ぶりの当たりクジに大興奮?
20日に行われたプロ野球ドラフト会議で、高松商高・浅野翔吾を1位指名し交渉権を獲得した巨人。指名後の原辰徳監督のインタビューがネット上で物議を醸している。 今ドラフトで巨人は9月28日に公言した通りに浅野を1位指名したが、公言せずにドラフトを迎えた阪神も浅野を1位指名したため抽選に。巨人は原辰徳、阪神は岡田彰布新監督が抽選に臨み、見事原監督が当たりクジを引いた。 >>巨人・小林、来季から正捕手に復帰? ドラ1指名成功で加速する原監督の戦力構想は<< 原監督は抽選終了直後に行われたインタビューに臨んだが、問題となったのはその時間。原監督は「意中の選手を獲得できたのは非常に良かった」という指名成功の喜びをはじめに、今ドラフトに臨むまでの心境や浅野への激励、さらには阪神、岡田新監督と競合に至った感想などをコメント。その結果インタビューの時間が約3分となったが、これは直前に行われた楽天・米田陽介球団社長の抽選終了後インタビューの約2倍の時間だった。 原監督のインタビューを受け、ネット上には「原監督話長すぎ、いつまで喋ってるんだ」、「楽天に比べてインタビューで語りすぎだろ、途中からもう飽きたわ」、「いい加減切り上げてくれないと外れ1位指名に移れないよ」、「ベラベラ喋るから質問追加されて、それでまたベラベラ喋ってっていう負の連鎖になってる」といった批判が寄せられた。 ただ、ファンの反応は批判ばかりではなく、一部からは過去の抽選歴を引き合いに擁護する声も上がっている。原監督は巨人監督のキャリア(2002-2003,2006-2015,2019-)の中でドラ1抽選に12回臨んでいたが、昨年ドラフトまでの結果は「1勝11敗」。2008年ドラフトでソフトバンクと競合した大田泰示(現DeNA)の当たりクジを引いたのが最初で最後の勝利だった。ネット上には「14年ぶりの当たりだから多少の興奮は仕方ない」、「こんだけ期間空いてたらそりゃテンション爆上がりするよ」といったコメントも散見される。 インタビューでは「今日は自宅からここに来る間も道順を変えながら、靴も一番新しいのを履いてきて、まあいろんなことを変えてみました。効果はあったと思います」と、ドラフト前はいろいろなゲン担ぎを行ったことを明かしてもいる原監督。当たりクジにかける思いの強さもロングインタビューの一因となったようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年10月20日 11時05分
阪神、ドラ1指名最後まで決まらず?「絶対即戦力って気持ちはない」岡田新監督は育成ドラフトを示唆か
10・20ドラフト会議。主役は岡田彰布新監督だ。 19日夕方、中日、東京ヤクルトの順番で1位指名選手が公表された。ドラフト会議前に9球団が1位入札選手名を明かすのは異例のこと。あるスカウトの言葉を借りれば、「今年は即戦力系の選手が少ない」という。どの球団も指名重複による抽選、外れた時のリスクを恐れ、あえて公表することで他球団を牽制し合っているわけだ。 >>阪神・藤浪のメジャー志望、黒幕がいる? 交渉手腕には定評も、移籍可否は西の去就次第か<< 「ドラフト当日に決めるDeNAはともかく、阪神は完全に出遅れてしまいました。岡田監督がスカウト会議に合流したのは19日ですよ。まあ、その前に資料は送られていましたが」(球界関係者) 「補強ポイント」では、意見が別れることはなかったそうだ。1位候補を一本化できなかったのだ。 「右打ちの野手、外野手でなくても良いから将来性の高い選手を獲ろう、と。将来性と言うと高校生をイメージするかもしれませんが、阪神の場合は、そうではないんです。大学、社会人の選手を含めて検討します」(前出・同) 高松商高・浅野翔吾外野手、大阪桐蔭高・松尾汐恩捕手、天理大・友杉篤輝内野手らを軸に当日決定する。 忘れてはならないのが、岡田監督の契約期間。2年契約だ。チーム再建を託されたが、5年連続でのリーグワースト失策数をカウントした守備難と、今季25度の完封負けを喫した打線のテコ入れをするとなれば、当然、即戦力が欲しい。 19日のスカウト会議前、岡田監督は、こう語っている。 「絶対即戦力って気持ちはないんだけど、今年に限ってはね。育てるって意味合いが強くなると思う。そういう選手(の指名)が多くなる可能性はありますね」 また、阪神には“ヘンな伝統”がある。上位指名した高校生野手がチームの中核選手まで育たない、と。確かに、阪神の高校卒の主力バッターがすぐに思い浮かばないが…。 「新庄(剛志=現日本ハム監督)がいるじゃないかって? 彼は5位指名だったし。人気球団だから、1位指名ともなると、精神的にもいろいろと大変なんだと思います」(在阪記者) 将来性の浅野、松尾を指名できたとしても、彼らがトラのヘンな伝統を打破した時に、岡田監督はいないかもしれない。 さらに加えて、「星占いかなんかが良かったら引こうかな(笑)」と取材陣を笑わせていたが、岡田監督も高校卒の上位指名選手がなかなか育たない実情は知っているという。 「チーム改革として、高校卒の野手教育にも着手するつもり」(前出・同) やらなければならないことが山積みだ。 第一次政権で、岡田監督は鳥谷敬を育て上げた。周囲の反対を押し切ってショートのレギュラーポジションを与え、攻守で失敗しても使い続けた。その後、ショート歴代最長のフルイニング出場667試合を打ち立て、長くチームを支えたが、彼は“大学卒入団”である。 「新庄の才能に気づいていた当時の二軍首脳陣が試合で使い続け、試合後も居残り練習をさせていました」(ベテラン記者) “意中の選手”を引き当てた後、岡田監督は鳥谷式で育てるのか、球団主導による新庄型を選択するのか…。岡田監督にとって、今年のドラフトは“見返りの少ないもの”となりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年10月18日 20時45分
阪神、ロッテ中村のFA獲得は消滅か?「調査結果微妙だったのか」落胆相次ぐ電撃トレードの背景は
16日に岡田彰布新監督が就任会見を行うなど新体制に移行している阪神。18日に球団が発表した補強情報がネット上で話題となっている。 球団公式サイトはこの日、プロ4年目・27歳の齋藤友貴哉、プロ8年目・29歳の江越大賀の2名を日本ハムに放出し、代わりにプロ9年目・27歳の渡邉諒、プロ8年目・26歳の高濱祐仁が加入する交換トレードが成立したことを発表。トレードを伝える報道では右打ちの野手を探していた阪神と、投打に高い潜在能力を誇る選手を欲していた日本ハムの思惑が一致し成立に至ったと伝えられている。 >>阪神、岩貞のFA慰留は絶望的? 昨オフにあった権利行使の前兆は<< 阪神が日本ハムから獲得した渡邉、高濱はどちらも内野手で、渡邉は今季までに「447試合・.257・28本・145打点」、高濱が「128試合・.252・8本・44打点」といった通算成績をマーク。高濱はこれまで規定打席に到達したシーズンはないが、渡邉は2019~2020年に2年連続で規定打席をクリアしており、2019年には11本塁打を放っている。 阪神のトレード発表を受け、ネット上には「右の内野手を一気に2人獲ったのは予想外」と驚きの声が上がったが、中には「内野の2枚獲りは辛い、これで中村のFA獲得はかなり薄くなった」、「2人に罪は無いんだが、中村に比べたら完全に期待外れだ」、「中村に行く気無さそうなのは残念だが…もしかして獲得調査の結果が微妙だったのか?」といった、ロッテのプロ8年目・30歳の中村奨吾を引き合いに出した落胆のコメントも少なからず見られた。 中村は2015年のプロ入りからロッテでプレーし、今季までに「991試合・.255・74本・378打点」をマークしたチームの正二塁手。今季4月に国内FA権を取得しており、18日時点ではまだ権利行使の可否は明らかにしていないが、宣言なら複数球団が獲得に乗り出すのではと動向が注目されている選手だ。 「今季二塁手の最多出場が糸原健斗の63試合とレギュラーが不在の阪神にとって、過去にベストナインを1回(2021)、ゴールデングラブ賞を2回(2018,2021)獲得している中村はうってつけの存在。加えて、地元は阪神のお膝元である兵庫、出身大学は岡田新監督と同じ早稲田大学、2018~2021年にかけ共にロッテで戦った今岡誠氏(元ロッテ一軍ヘッドコーチ)が入閣見込みと阪神とのゆかりも複数あることから、獲得に動くことを期待しているファンも多数いました。ただ、今回二塁も守れる内野手を2名トレード獲得したことにより、中村の獲得に動く可能性はかなり低くなったといえます。水面下で中村の獲得調査を進めるも感触が思わしくなかったことで、二塁手はトレードでまかなう方針にかじを切った可能性もあり得るのでは。また、プロ野球球団にとって最も戦力が補強できる場であるドラフト前にトレードが行われるのは珍しいケースですが、今のうちに二塁のテコ入れにめどをつけておくことで、他ポジション選手の指名を行いやすくしたかったという意図も考えられます」 (野球ライター) ため息をつく阪神ファンが多かったことの表れか、Twitterでは一時「中村奨吾」というワードがトレンド入りした阪神のトレード補強。渡邉、高濱のどちらか、あるいは両方ともブレークすれば“中村待望論”も消えると思われるが、果たして両名は来季以降活躍を見せることはできるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年10月17日 16時30分
阪神・岡田新監督、会見コメントに期待の声「あの頃から成長してる」 前政権の過ちを反省? 来季の継投構想が話題に
16日に就任会見を行った阪神・岡田彰布新監督。同日に伝えられた会見中のコメントがネット上で話題となっている。 報道によると、岡田新監督は来季の継投の構想についての質問に対し、本格的な人選は来春キャンプ・オープン戦を終えてからになると回答。その上で「今は3人じゃ無理。(2007年に)勝ちパターンで藤川に10連投させたけど、(今の時代に)そんなんやったら何言われるか分からない」、「4人、5人(の中)で、1人、2人きょうは休んでとかね。今そんな感じでしょ」と、勝ちパターンは固定ではなく日替わりで起用する旨を口にしたという。 >>阪神助っ人に岡田元監督が酷評!「ボロクソ言われるのも当然」致命的弱点指摘にファン納得、獲得自体がミスと指摘も<< 岡田新監督は第1次政権(2004-2008)時代にジェフ・ウィリアムス氏(現阪神駐米スカウト)、藤川球児氏(現野球解説者)、久保田智之氏(現阪神二軍投手コーチ)の3名からなる勝ちパターン、いわゆる“JFK”を軸としたリリーフ陣を構築。在任5年でAクラス4回(リーグ優勝1回)、Bクラス1回を記録した。 ただ、2007年に藤川氏を10試合連続で起用したり、久保田氏をプロ野球記録となる90試合に登板させたりと主戦リリーフの酷使も目立っており、この影響からかウィリアムス氏(2009年に左肩故障、オフに退団)、久保田氏(2009年に右肩、2014年に右肘を故障し同年限りで引退)ら故障者も頻発。こうした過ちが第2次政権でも繰り返されるのではと心配するファンも少なくなかった。 岡田新監督のコメントを受け、ネット上には「リリーフは柔軟に起用してくれそうでちょっと安心」、「酷使が目立ったあの頃からは確実に成長してる」、「前政権みたいな無茶な継投するんじゃ…って思ってたけど杞憂に終わりそうだな」、「15年前の酷使を反省して今のやり方を取り入れようとしてるのは好感が持てる」、「現チームはJFK級とまではいわんが、いいリリーフは数揃ってるから上手くやりくりしてほしい」といった期待の声が上がった。 多くのファンが“再来”を恐れているリリーフ酷使だが、当時10連投を経験した藤川氏も過去にイベント・インタビューなどで過酷な体験談を語っている。藤川氏によると連投が6試合目を超えたあたりから、試合前練習も満足にできないほど心身両面で強く疲労を感じるように。また、最終盤の9、10連投目では「マウンドに上がった時にはもう大汗でしたからね。『またマウンドに立ってる…』(みたいな心境)」と投球前から既にいっぱいいっぱいの状態だったという。 湯浅京己(59登板・2勝3敗43ホールド・防御率1.09)、浜地真澄(52登板・1勝3敗21ホールド・防御率1.14)、岩崎優(57登板・1勝6敗11ホールド28セーブ・防御率1.96)など、力のあるリリーフを複数擁している現在の阪神。こうしたリリーフ陣を岡田新監督がどう活かしていくのかは今後も要注目といえそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年10月17日 11時00分
阪神・藤浪のメジャー志望、黒幕がいる? 交渉手腕には定評も、移籍可否は西の去就次第か
岡田彰布氏の阪神監督就任の会見が開かれた(10月16日)。「初仕事はドラフト会議」とも言われていたが、その前に決断しなければならないことがある。藤浪晋太郎のポスティングシステムによるメジャーリーグ挑戦を認めるかどうか、だ。 関西圏で活躍するプロ野球解説者が、こう言う。 「阪神がポスティングシステムを容認した前例はあります。2006年オフの井川慶投手です。でも、当時は井川を送り出す見返りとして、30億円前後の譲渡金が阪神に入ってきました。ポスティングシステムのルールも変わり、阪神からすれば、失うものの方が大きい。井川も米球界挑戦の意向を球団に相談してから3年くらいが経過して、ようやく認められましたし…」 今オフの挑戦を認めるとしても、「即決とはならない」と予想していた。 >>阪神・藤浪、岡田政権では外される? 村上の一発に沈んだCS、解説で酷評連発<< しかし、こんな情報も交錯していた。 「藤浪も言っていましたが、世界と戦ってきた他競技のアスリートと話をして刺激を受けたようです。ただ、『環境を変えてみないか?』とけしかけた人物もいて、その人がそのまま代理人を務めるとも聞いています」(球界関係者) 仮に「X氏」としよう。X氏は過去、複数の日本人選手のメジャーリーグ移籍をサポートしてきた。トップクラスのメジャーリーガーを抱えており、米球界では「日本球界通」としても知られている。 「現在のポスティングシステムによる譲渡金は、選手の契約総額によって変わってきます。金額が高くなれば、阪神に入ってくる譲渡金の額も大きくなります」(前出・同) X氏は“強気な交渉”でも有名だ。本当に代理人を務めるのであれば、阪神も納得できるような大型契約をまとめてしまうかもしれない。 「去年の契約更改の席で打ち明けたというから、藤浪自身はそれなりの準備はできていると思われます」(前出・プロ野球解説者) 実際に興味を示しているメジャー球団もあるようだが、駐在スカウトではなく、現地関係者に問い合わせてみると、必ず返ってくるのが、「逆に教えてほしい。そんなスゴイ逸材がどうして伸び悩んだのか?」の声。目下、駐日スカウトのまとめたレポートを分析している最中なのだろう。 「10月15日(現地時間)、スポーツ専門サイト『コール・トゥー・ザ・ペン』が、究極のジョーカーとなるかもと藤浪のことを紹介していました。複数のメディアが伝えていましたが、内容はどこも同じです。大谷翔平と同学年で、ともに将来が期待されていたこと、近年は不振だったことなど」(米国人ライター) 気掛かりな情報もある。その「コール・トゥー・ザ・ペン」が、<リリーバー向きだろう>とも報じていた。 近年、藤浪は先発ローテーションを守りきれていない。そのため、「獲得はギャンブル」の雰囲気もあるという。 「国内FA権を取得した西勇輝が残留するのなら、藤浪の挑戦を認めるのでは?」(前出・球界関係者) メジャーリーグに行きたいだけなのか、それとも、本来の先発投手として、再起の場を米球界に求めるのか…。藤浪は岡田監督と話し合ってから決断すべきだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年10月16日 11時00分
広島戦の審判、監督の猛抗議に逆ギレ?「お前が退場せえ!」ファンも怒り CS阪神戦・原口への不可解判定以前にも問題
12日に行われ、阪神が「1-7」で敗れたクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第1戦のヤクルト戦。試合結果以上に話題となったのが一塁塁審・山路哲生審判の判定だった。 山路審判は2回表無死二塁、低めのフォークに手を出しかけるも手首は返さず我慢した阪神・原口文仁のハーフスイングを、バットは止まっていないと判断し空振り三振をコール。矢野燿大監督は試合後に「あれは振ってないでしょう」と不満をにじませ、ネット上にも「手首返ってないのにスイング判定は酷すぎる」、「審判誰だと思ったら誤審で緒方キレさせた奴かよ」と呆れ声が相次いだ。 >>阪神、今岡氏入閣で中村のFA獲得実現?「また不安要素増えた」動向に怯えるロッテファン相次ぐ<< 原口への不可解な判定が物議を醸した山路審判だが、過去には不可解な判定を1度ならず2度連発した上、抗議してきた監督を退場処分としてファンからバッシングを受けたことがある。 騒動が起こったのは、2017年4月19日・広島対DeNA戦。一塁塁審を務めていた山路審判は6回裏1死の場面で、遊ゴロを放つ間に一塁を駆け抜けた広島・田中広輔にアウトをコール。これを受け田中は両手を広げるジェスチャーで不満をあらわにし、後を追うように緒方孝市監督もベンチを飛び出し山路審判に抗議した。 中継では緒方監督の抗議後にリプレー映像が流れたが、田中はDeNA遊撃手・倉本寿彦の送球が一塁手・ロペスの目の前でバウンドした直後の時点でベースに到達していた。ただ、緒方監督は15秒ほどで抗議を終えすぐにベンチに下がるなど、この判定についてはある程度不満は抑えていた。 しかし、この後7回裏2死一、二塁で、山路審判は再び不可解なジャッジを下す。この場面では打席の小窪哲也が高く跳ねる遊ゴロを放つ間に一塁にヘッドスライディングするも、山路審判はアウトと判定。緒方監督は即座にベンチを飛び出し、ものすごい剣幕で何かをまくしたてながら山路審判に接近。場内は大きなどよめきに包まれた。 中継では緒方監督の抗議中、6回裏と同じようにリプレーが流されたが、映像にはロペスの捕球よりも早く小窪の左手がベースに到達する様子がはっきりと映っていた。ただ、山路審判はこのジャッジについて緒方監督から1分半ほど猛抗議を受けたところで、抗議を超える暴言があったとして退場を宣告。場内からはさらにどよめきが起こり、ネット上にも「自分がやらかしたくせにあり得ん」、「ふざけるな! お前が退場せえ!」と批判が殺到した。 緒方監督が現役時代も含め初の退場を食らい、試合も「0-4」で完封負けと踏んだり蹴ったりだった広島。当時はまだリクエスト制度導入前(2018年から導入)だったため、山路審判の不可解判定に“泣き寝入り”を強いられる形となった。 退場処分を受けた緒方監督は一晩で気持ちを切り替えたようで、翌日試合前のメンバー表交換時に、同戦では球審だった山路審判と笑顔を交えながら握手。ただ、同日はNPBコミッショナーが緒方監督に厳重注意、制裁金10万円の処分を科したことを発表した一方、山路審判には特に処分は下らなかったこともあり、場内のファンからはブーイングが上がっていた。 年齢は43歳と審判全体で見ればまだ中堅だが、一部からは「動体視力や判断力が衰え始めているのでは」という指摘も上がっている山路審判。原口への不可解判定も5年前の騒動のように、今後怪しいジャッジが出るたびに蒸し返されることになりそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年10月14日 11時00分
阪神・藤浪、岡田政権では外される? 村上の一発に沈んだCS、解説で酷評連発
ヤクルトがクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第2戦も勝利し(10月13日)、日本シリーズ進出に王手をかけた。 明暗を分けたのは、阪神・藤浪晋太郎の「外角球」。村上宗隆が“ドンピシャのタイミング”で振り抜き、打球はレフトスタンドに消えた。 「どんなボールが来ても打つと決めていたみたい。ホームランは出来過ぎ」(関係者) 「外角球」が来るのは分かっていた。藤浪の速球にだけヤマを張っていた。 「見送れば、ボールカウントになる低めの直球でした。どんなボールが来ても打つと決めさせた村上の心境は分かりませんが」(前出・同) 試合前、藤浪の荒れ球が村上を困惑させると予想されていた。両者の対決はそれを上回る心理戦となったわけだが、藤浪と梅野隆太郎のバッテリーの心境を見抜いていた人がいた。“次期監督”岡田彰布氏だ。 >>ヤクルト・村上、藤浪の速球は打てない? アマチュア相手に露呈した不安要素は<< 「岡田氏がラジオ局の解説で神宮球場入りしていました。岡田氏は阪神戦の解説を続けていましたが、東京まで出向いたのは久しぶりでは?」(在阪記者) その村上の逆転2ランが出たのは、3回裏。先頭打者の出塁を許すが、次打者のセーフティバントを見事なフィールディングで、一塁手・原口文仁が二塁送球のアウトにした。3番・山田哲人もセカンドフライで2アウト。“流れ”は完全に阪神サイドへ傾いていた。 「村上が打席に向かうと、捕手の梅野がマウンドに行きました」(前出・同) 梅野は藤浪の耳元で何かを伝えた。捕手として、“イヤな予感”がしたのだろう。 試合が再開され、梅野は体も左側に動かして、外角一辺倒の配球をする。 「四球で歩かせるつもりではなかったようです。勝負はするが、外角球。コントロールミスでド真ん中に放るな、と。外角球で勝負し、その結果が四球でも構わないという内容の打ち合わせでした」(前出・関係者) ブルペンを見たら、西純矢が投球練習を行っていた。次イニングの阪神の攻撃は7番バッターから始まる。9番の藤浪にも打席が回ってくるので、「代打投入、交代」らしい。 雨の影響で30分以上中断する場面もあった。まだ3回だったが、阪神ベンチが配慮したのだろう。 村上の打球がレフトスタンドに消えた後、岡田氏は解説で「あれを打たれたら」と藤浪をかばったが、「力勝負に出ている」とも指摘していた。その指摘は試合開始から語られていた。村上以外の打者に対しても直球を軸にしている、配球が単純になっていると言いたかったようだ。 ここまでヤクルト打線を抑えてきたことで、バッテリーに「村上と勝負しても」の欲が出てしまったのかもしれない。 また、村上に一発が出た時点で敗戦を予感したのか、岡田氏はリーグトップのトラ救援陣についても触れ、「防御率がいいから抑えている感じはするけど、勝負どころで打たれてる。これだけ(味方野手が)エラーしてたら…」など、厳しいコメントが続いた。 就任後、救援陣の改造に着手するとの情報は間違いないようだ。 藤浪はメジャー挑戦の意向も表明している。それが了承された場合、村上に負けた今日が「最後のタテジマ姿」になるかもしれない。岡田氏のチーム構想に藤浪は入っているのだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年10月13日 11時00分
ヤクルト・村上、藤浪の速球は打てない? アマチュア相手に露呈した不安要素は
初戦は、ヤクルトが先取。初戦を勝利したチームの日本シリーズ進出の確率は96・2%だという。しかし、クライマックシリーズファイナルステージ第2戦(以下=CS)に先発する藤浪晋太郎が“奇跡”を起こすかもしれない。 “三冠王”村上宗隆から「三振」を奪ったアマチュア投手がいる。東京ガス・益田武尚投手だ。 >>ヤクルト・村上の表情に「相当キレてそう」と指摘 三振判定後の一幕が物議、審判の過剰なジェスチャーに批判も<< 「今年のドラフト会議(10月20日)の上位指名候補です。村上との対戦でさらに評価を上げたと思います」(在京球団スタッフ) 10月8日、東京ヤクルトはCSファイナルステージに向け、実戦感覚を取り戻すため、社会人・東京ガスとの練習試合を行った。 その先発マウンドを務めた益田投手が、村上から空振りの三振をマークしたのだ。 同試合は非公開、両チームの関係者、NPBスカウト、一部メディアだけが入場を許された。 「益田投手は先発タイプ、オーバーハンドのいわゆる右の本格派。夏の都市対抗大会では150キロ以上の球速がカウントされていましたが、ヤクルトとの練習試合では140キロ台後半でした」(関係者) しかし、同日のピッチングに“村上攻略らしきもの”があったという。 「村上を空振り三振に仕留めたウィニングショットは、高めのストレート。益田投手は本調子ではなかったと思う。でも、それが村上との対戦では幸いしたのでは? コントロールミスがいくつかあり、逆にそれで村上は狙い球を絞り切れず、振り遅れてしまいました」(前出・在京球団スタッフ) 荒れ球、スピードボール。ボールの荒れ具合、球速なら、藤浪の方が「上」だ。 「藤浪が村上を翻弄させたら、阪神は間違いなく息を吹き返します」(在阪メディア) CSファイナルステージ初戦が行われた12日、藤浪は試合前練習に加わり、キャッチボール、ダッシュなどを精力的にこなしていた。先発前日に行うルーティンである。 「当初、『CSはリリーフ待機』と伝えられていました」(前出・同) しかし、ファーストステージ第3戦が行われた10日の試合中、藤浪はブルペンに入らなかった。それを見て、「ファイナルステージでの先発もあるのでは?」と各メディアもざわつき始めた。「第2戦の先発」は、当然、本人に伝えられていたはずだ。 「第3戦の9回裏、藤浪はベンチからグラウンドを無言で見入っていました。自身が投げる時のイメージを膨らませていたのだと思います」(球界関係者) 12日の試合前練習後、藤浪は「(神宮球場は)狭い球場ですし、一発もある。ヤクルトは一度つながると止まらなくなる打線なので、一人一人、丁寧に投げていきたい」と語っていた。 丁寧に投げようとしても、適当に荒れるのが藤浪のスタイルだ。今季、両者の対戦は4打数無安打で、藤浪に軍配が上がっている。「荒れ球」が巻き返しのキーポイントになりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年10月12日 18時30分
阪神・井上ヘッド、CS前コメント物議「巨人の二の舞になる」 4番・大山継続明言に批判相次ぐ
神宮球場を舞台に、12日からヤクルトとクライマックスシリーズ(CS)・ファイナルステージを戦う阪神。同日に伝えられた井上一樹一軍ヘッドコーチのコメントがネット上で物議を醸している。 報道によると、井上ヘッドは前日11日に取材に対応。その中で、チームの主軸である大山悠輔について「4番は外さない」、「ファーストステージで打てなかった分、ファイナルステージでやってくれるんじゃないかなという期待は増しています」と信頼を強調するコメントを残したという。 大山は8~10日に行われたDeNAとのCSファーストは全試合4番でスタメン起用されたが、3戦合計で「9打数無安打・2三振」と沈黙。10日の第3戦では矢野燿大監督が不振を重くみたのか、6回表無死二塁の第3打席で送りバントのサインを出した(結果は捕邪飛)ことも話題となっていた。 >>阪神・矢野監督、“守備コロコロ”を最後まで貫く真意 積年の課題で自滅する可能性も?<< 井上ヘッドのコメントを受け、ネット上には「今からでも4番固定は考え直せ」、「大山の4番打率ほぼ2割(.205)なんだぞ」などと反対意見が上がった。また、「不振ならそもそもスタメン外すべきでは?」、「今の大山使い続けたら去年の巨人の二の舞になるぞ」といった先発落ちを求めるコメントも見られた。 「CS、日本シリーズといったポストシーズンの戦いは数試合で決着がつく短期決戦であることから、不振の選手が調子を取り戻せないまま戦いが終わる、不振選手に足を引っ張られたチームも共倒れするといったケースが少なからずあります。セCSでは昨季、ファーストステージで3番を務めるも『2試合・.125・0本・0打点』と絶不調だった巨人・坂本勇人がファイナルでも3番固定されましたが、『3試合・.111・0本・1打点』と全く復調できず。坂本が大ブレーキとなった巨人は3戦で2敗1分、合計得点はわずか2点とほとんど何もできずにヤクルトに惨敗を喫しています」(野球ライター) 大山の不振もあり、DeNAとのファーストステージは3戦合計5得点にとどまっている阪神。それでも大山との“心中”を選択した井上ヘッドは、今季打率「.367」をマークした好相性の神宮で大山は復調すると強く信じているようだが、この判断は果たしてどう転ぶのだろうか。文 / 柴田雅人
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