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特選映画情報『女の機嫌の直し方』〜早見あかりが男女の深い溝を脳科学的に考察するコメディー!

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提供:週刊実話

配給/よしもとクリエイティブ ユナイテッド・シネマアクアシティお台場ほかにて全国公開
監督/蟻田駿介
出演/早見あかり、平岡祐太、松井玲奈、原日出子、金田明夫ほか

 ベストセラー『妻のトリセツ』が話題になったAI研究者・黒川伊保子の同名原作をもとに映画化。結婚式場でまき起こる男女のトラブルの原因を脳科学的見地から解明する。女心が全く分かっていない、と言われがちな男性陣には“お説教映画”のようにも映るが、コメディーの形を借りてこそ伝わる“教訓”もあるはず。個人的には結構タイプの早見あかりが主演というのも大きい。

 大学でAIの研究をしている愛(早見あかり)は「男女脳の違いによる女の機嫌の直し方」をテーマに卒論を執筆中。そのデータ収集のため、結婚式場でバイトを始める。上司の青柳(平岡祐太)と担当したある結婚式は、なるほど“男女トラブルの宝庫”だった…。

 結婚やめる、と新婦が泣き出したり、余興なんかやりたくない、とゴネ始める同僚女子がいたり、親戚の熟年夫婦は夫の無理解から離婚の危機へ…次から次へと勃発する難題の解答を示してゆくヒロインを早見あかりがチャーミングに演じている。彼女は『百瀬、こっちを向いて。』(14年)で、男子生徒を翻弄する女子学生役が小悪魔的でステキだった。“鼻フェチ”としては、彼女の鼻がカッコよくて魅せられる。ボクは勝手に、松雪泰子、北川景子、と並ぶ“3大ノーズ美女優”と彼女たちのことを呼んでいる。元『ももクロ』だってことは後から知ったほど。へー、そーだったのか。

 そんな早見“ノーズ美”あかりが言うには、要するに「女性脳は共感型で、男性脳は解決型」、別な言い方をすればオンナはプロセス、オトコは結果、ということ。グチャグチャした愚痴を親身に聞いてほしい女子と、一気に答えを出そうとする男子との違い。だから男女の考えはすれ違う、というわけだ。もちろん、一理あるし、ボクも含めて男性陣は大いに反省する余地はある。男は自慢話野郎より聞き上手の方が女性に絶対受ける、とかね。

 同時に、ここまで男と女を二分法で分けていいのか、という疑問も残る。グチャグチャ愚痴って同情を買おうとする男もいるだろうし、スパッと即断即決のサバサバした“男前”女子もいるだろう。男とは、女とは、という決め打ちが過ぎる気もする。進歩的に見えて、実は案外保守的な面も垣間見れるような?

 とは言うものの、そんな固いことはヌキ。“結婚式あるある”みたいなネタが満載で、随所に笑いを仕込んで、あかりちゃんの百万ドルの笑顔で楽しめれば、それで満足。男性陣は「ひとつ利口になりました」と、素直に頭を垂れれば、株も上がるというもの。
 《映画評論家・秋本鉄次》

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