それも《GLEN ORD/グレンオード》です。
どうしてこんな書き方をしたのかと言いますと、現在シングルトンは3種類あるからです。
1.ダフタウン 2.グレンダラン 3.グレンオード です。
ダフタウンは欧州向け、グレンダランはアメリカ向け、グレンオードはアジア向けと分かれております。
この分け方だとグレンオードが普通に流通すると思うじゃないですか?
それが、日本ではダフタウンが流通しております。
基本的に欧州から引っ張ってきているのでこの様な状態になってます。
アメリカ向けのグレンダランは基本的には入ってきていません。
並行物で扱っていた形跡はあるのですが、売り切れのまま。。。
グレンオードもあんまり取り扱いがありません。
どうも日本では優先順位が低いような気が・・・。
では、グレンオード蒸留所について書いていきましょう。
グレンオードは2度の増築を行い、現在1100万リットルの生産量を誇ります。
初留釜7基、最留釜7基とかなり大きな蒸留所です。
ここの特徴として《ドラム式》の精麦機を導入しており《ディアジオ》の北部エリアで使われる麦芽はここより提供されてます。*タリスカー等
グレンオードの歴史としては、地元の領主である《トーマス・マッケンジー》によって設立されました。1838年の事です。
1896年、マッケンジーの死後、蒸留所はJames Watson & Coに売却されました。
その後1923年にはJohn Dewar & Sons社に売却。
1988年にビジターセンターを開設。
2006年から「ザ・シングルトン・オブ・グレン・オード」として初めて12年をボトリング。
まぁ、ざっくりとこんな感じです。
元々《シングルトン》は違うお酒の名前で使われておりました。
《AUCHROISK/オスロスク》です。
どうも発音が、しづらいとの理由で《シングルトン》を名乗っておりました。
当時から名品と呼ばれており、今現在も人気のある蒸留所です。
1986年から数年間だけ発売されておりましたが、販売が終了した時には多くのバーテンダーが困っておりました。わたくしももちろん困ってましたw
オールドボトルとして若干出回ってますが、まぁそれなりの値段が付いてますし、何故だか目減りが多い気がします。
グレンオードがシングルトンになる前は、たしかに地味な存在だったかもしれません。
普通に美味しいお酒だったんだけどねぇ。。。売れてよかったわ。
お値段も手頃なので是非飲んでみて下さい。オススメ致します。
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。
監修
Bar ADDICT