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今年は症状3割増し“5月の真夏日”で続出する「寒暖差アレルギー」

 最近、花粉症でもないのに鼻がムズムズし、突然くしゃみが止まらなくなる人はいないだろうか。実はこの症状、昨今の異常気象が原因の場合があるという。

 5月に入り、朝はまだ涼しいのに、全国各地で今年の最高気温を更新している。その気温差は、例えば今年一番の暑さを記録した5月10日では埼玉県の鳩山町で21.5℃、東京は八王子で18.2℃。そんな1日の寒暖差の激しい日が続くと、現れる不思議な体調異変がある。それが、「寒暖差アレルギー」だ。
 「花粉症に似たような症状が出るんです。スギ花粉のピークはとっくに過ぎているのに、鼻水やくしゃみが止まらない。夜に冷え込んだ翌朝に症状が出る人が多いようです」(医療関係者)

 寒暖差アレルギーなどという現象を知らず、花粉症になったと勘違いする人も少なくないようだ。しかし花粉症と異なる点は、目がかゆくなったり充血しないこと。さらに鼻水の色が濁っておらず、透明なことだ。
 「通常、鼻の毛細血管は寒いと交感神経の働きで縮み、温かいと副交感神経の働きで広がる。ところが、1日のうちに急激な温度変化が起きると、自律神経が異常を来し正常に働かなくなるのです」(同)

 異常気象が取り沙汰される中、今年は特に寒暖差が激しく、症状を訴える人が例年に比べて2〜3割は多いという。
 「大型連休中、オホーツク海側など各地で雪が降り、帯広などでは5月としては8年ぶりに積雪を観測しました。このように4月以降、上空で偏西風が蛇行しているため断続的に強い寒気が流れ込み、気温が平年より低い日が多くなっている。5月は夏の準備で高気圧も勢力を強め、晴れると一気に気温が上がります。そのため5月いっぱいは激しい寒暖差が続く模様です」(気象庁関係者)

 対策は、「こまめに服を脱いだり着たりして、マスクを活用し、足を冷やさないこと」(前出・医療関係者)。人間がスムーズに寒暖差に対応できるとされる7℃を超えると、喘息などを悪化させることもあるというからご用心。

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