前作の「あまちゃん」が大変な盛り上がりを見せ、放送終了とともに、「あまロス症候群」なる造語も飛び出すなど、「ごちそうさん」にかかるプレッシャーはかなりのものがあったが、初回は22.0%(数字は以下、すべて関東地区)と上々だった。
「あまちゃん」の初回は20.1%で、それを上回る期待度の高さを見せた。朝ドラの初回視聴率が22%を超えたのは、03年前期の「こころ」(中越典子主演)の22.5%以来、実に10年半ぶり。
第1週(9月30日〜10月4日)の全6話の期間平均視聴率は、NHKによると、21.07%と好発進だった。
主役となる東京の洋食店の娘として生まれた食いしん坊の「め以子」役は、第1週では子役の豊嶋花が務めただけに、杏抜きで、この数字は大健闘といえる。
杏は第6話(4日)の終盤から登場し、第2週から本格的な出番となるだけに、その真価が問われるところだ。
10月期のドラマでは、先んじて、日本テレビ系「ダンダリン 労働基準監督官(竹内結子主演/水曜日午後10時〜)が10月2日にスタートしたが、視聴率は11.3%と低調だった。
NHK大河ドラマ「八重の桜」(綾瀬はるか主演/日曜日午後8時〜)第40話(6日)は前週より、0.9ポイントダウンの12.4%で、過去ワースト3番目の低視聴率に終わった。
また、バラエティでは4日金曜日放送のTBS系「ぴったんこカン・カン」(午後7時56分〜8時54分)が「半沢直樹」主演の堺雅人をゲストに招いて、16.4%で週間トップ。ところが、堺が主演を務める10月9日放送開始のフジテレビ系「リーガル・ハイ」のプロモーションにもなってしまい、TBSにとっては痛しかゆしの放送内容となってしまった。
(坂本太郎)