これはいわゆる粉じん爆発と呼ばれる現象で、空気中に漂うチリ(粉)に炎が引火し、ほかのチリに連鎖的に燃え広がることで爆発するというもの。実際に1878年には米ミネソタ州の製粉所で小麦粉の粉じんに引火して爆発が起き、18名が死亡したことがある。こうした事故は現代にいたるまで何度も起きており、2015年にも台湾で、イベントに使用されたカラーパウダーによる粉じん爆発が発生し、400人近くが負傷、228人が入院、96人が重傷を負う大惨事も起きている。
もちろん、家庭でも火のもとの近くで小麦粉を大量に宙に舞わせると、火事の原因になり得る。キッチンでの小麦粉の扱いには、十分注意してもらいたい。