冬ドラマでは、菅田将暉主演『3年A組−今から皆さんは、人質です−』(日本テレビ系)の最終回視聴率が15.4%を記録。全話平均視聴率11.5%で1位を獲得した。また、北川景子主演『家売るオンナの逆襲』(同系)も11.5%で続き、続編の強さを見せつけた。
「『3年A組』は当初、批判的な声もあり一時は一桁台に落ち込みましたが、最後に巻き返しましたね。もっとも陰の1位は10月から2クール連続で放送中の『相棒17』(テレビ朝日系)でしょう。ほぼ全話15%以上の視聴率をたたき出し、圧倒的な強さを見せています」(エンタメ誌記者)
各局が熾烈な競争を繰り広げる中、よりドラマに力を入れているのがそのテレ朝だ。同局は今年、開局60周年を迎え、日テレから“視聴率三冠”を奪還するために社一丸となっている。春ドラマでは固定ファンのいる既存ドラマを下支えに、視聴率の底上げを図るもくろみだ。
「2018年の年間ドラマ視聴率ランキングでは、沢口靖子主演『科捜研の女 season18』やV6の井ノ原快彦主演『特捜9』、内藤剛志主演『警視庁・捜査一課長 season3』などの人気シリーズが好調で、ベスト10のうち、6本がテレ朝のドラマでした。米倉涼子主演『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』が放送されていれば、トップは間違いなかったでしょうね。かつては“ドラマのTBS”といわれましたが、現在は“テレ朝一強”なのは間違いないでしょう」(エンタメ誌記者)
当然、テレ朝の春ドラマのラインナップも抜かりない。4月7日に『特捜9』がスペシャルで復活、10日から連続ドラマ『特捜9 season2』がスタートする。前シーズンで、巡査部長ながら主任を務めた浅輪直樹(井ノ原)が、シーズン2の第1話で“五級職警部補”に昇進するのも見どころだ。
「他にも『科捜研の女 season19』、天海祐希主演『緊急取調室』の第3シーズン、松岡昌宏主演『家政夫のミタゾノ』パート3が放送されるなど、シリーズ物が続々と登場します。どのドラマも安定した視聴率を記録してきた人気作ばかりですから、春ドラマもテレ朝が独り勝ちするでしょうね。今のところ、他局では有力なドラマが見当たりません。『3年A組』のようにいい意味で視聴者の期待を裏切るヒット作が生まれるか、他局のドラマにも期待がかかっています」(エンタメ誌記者)
最近では『ポツンと一軒家』が『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の視聴率を上回ることもあり、テレ朝VS日テレの戦いが熱くなっている。5年連続年間視聴率三冠王の日テレに、テレ朝がどこまで迫ることができるのか、今後の動向に注目したい。