だが一方で、視聴率がふるわず、短命に終わった番組も数知れない。そこで印象的な「短命番組」を挙げていこう。
最近の短命番組を見てみるとフジテレビ系に多い。古舘伊知郎の『フルタチさん』は10カ月間、同じく古舘の『モノシリーのとっておき』は半年間。ウッチャンナンチャン・南原清隆の『超ハマる!爆笑キャラパレード』は深夜から土曜夜7時に進出したものの、わずか1年で撤退し、また深夜枠に戻っている。
対して日本テレビはどうだろうか。長寿番組が多そうなイメージに反して、意外とすぐ打ち切られる番組も多い。例えば2011年4月、ロンドンブーツ1号2号の田村淳とAKB48による『なるほど!ハイスクール』が木曜夜7時から始まった。だがスタート当初から低調が続き、途中でリニューアルしたがわずか1年で終了した。また淳は月曜夜7時、2013年4月からベッキーと『赤丸!スクープ甲子園』をスタートさせるも、こちらも一ケタ視聴率が続いて、なんと4カ月で討ち死にしている。
淳は不幸にも、短命番組のMCを引き当てることが多い。日曜夜8時台に新設されたフジテレビ系のクイズ番組『クイズ30〜団結せよ!〜』は半年間、全16回で終了。また、くしくも同じく日曜夜8時に殴り込みをかけ、熱狂的ファンもいた『クイズ☆スター名鑑』(TBS系)はわずか4カ月間で終わっている。しかも最終回の告知もなかったと当時話題になった。
ところで日テレには、記録的な短命番組がある。それが2カ月半で終わった『大相似形テレビ』だ。これは1992年10月から12月26日まで放送されていたもので、「似ていること」をエンターテインメント化していた番組。似ている有名人同士や、人とモノ、モノ同士など、あらゆるパターンの面白い「相似形」を紹介する内容だった。
ところが、低視聴率が響いたのかわずか10回で打ち切りに。好調が伝えられている日テレだが、こうした暗黒時代もあったのだ。