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LiLiCoオススメ「肉食シネマ」 お正月に寅さんが蘇ります!『男はつらいよ お帰り 寅さん』

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提供:週刊実話

 お仕事お疲れ様です!

 改めてですが、私はスウェーデン出身です。でも、身体に流れる血の半分は、東京・葛飾といってもいい! 31年前に日本に来た時、成田空港から母の実家がある葛飾の立石へ。その1年後、静岡県・浜松市で歌手としてステージに立った私が唯一、覚えた日本語での自己紹介が「葛飾から来たLiLiCoです」でした。すると、客席のあちこちから「寅さんだ!」と喜ぶ声が。日本に来たばかりの私は、ちんぷんかんぷん。頭の中は、“その寅さんって人は誰なんだ?”でした。

 日本語が分かるようになり、有名な映画シリーズの舞台が葛飾柴又であることを知った私。だから、葛飾は私にとって大事な場所。…とはいえ、その頃には、寅さんシリーズも進んでいて、たまにテレビで放送していたものを祖母と一緒に見る程度でした。そして月日は流れ、映画コメンテーターになっても、私が「寅さん」を紹介するタイミングがないまま、ここまで来てしまいました。

 そんな中、11月に柴又で「寅さんサミット」というイベントにゲスト出演させていただく機会があり、『男はつらいよ お帰り 寅さん』を見ました。正直、“何作かしか見ていない私に分かるのか?”との不安もありました。でも、全く問題ありませんでした。

 出演者がそれぞれのキャラクターの一生を背負って演じる世界観に速攻でハマり、とても清々しい気持ちに。寅さんシリーズに詳しくなくても、安心して見に行ける。年末年始にピッタリで、日本人なら、絶対に見るべきと確信しました。なんてったって大きな話題は寅さんがCGで蘇るんですからお見事です。

 みんなにとって“寅さん”みたいな存在の方っていると思います。時に厳しく、時に優しく、人情味溢れた助言をしてくれる人。私にとっては、まさに“葛飾の祖母”を思い出させてくれます。この作品を見て、今からシリーズにどっぷりハマる方も出てくるのでは?

 そんな私が一番興奮した瞬間は、出演する佐藤蛾次郎さんに、寅さんサミットで会えたこと! 全国からファンが集まっての「寅さんクイズ」で、何が面白かったかって、蛾次郎さんがあまり正解しなかったことです(笑)。でも、それが、とてつもなくキュート! 映画の中ではもちろん、みんなに愛されるキャラクターですが、蛾次郎さんご本人も素晴らしい方。「答えは…分からん!」に会場中が大爆笑してました。

 お正月はやっぱり、寅さんだね!

画像提供元:(c)2019 松竹株式会社
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■男はつらいよ お帰り 寅さん
原作・監督/山田洋次 出演/渥美清、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、前田吟、池脇千鶴、夏木マリ、浅丘ルリ子、美保純、佐藤蛾次郎、桜田ひより、北山雅康、カンニング竹山、濱田マリ、出川哲朗、松野太紀、林家たま平、立川志らく他 配給/松竹 12月27日(金)全国ロードショー。
■車寅次郎(渥美清)の甥である諏訪満男(吉岡秀隆)は、妻の七回忌法要で柴又の実家に一同が集まった中で、昔話に花を咲かせていた。満男は長年、会社員として働いたが、仕事の合間をぬって執筆していた小説が評価されて小説家に転進した。そんなある日、満男のサイン会が開かれ、列に並ぶ人々の中に満男の初恋の相手イズミ(後藤久美子)がいた。

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