4月期の「Wの悲劇」(テレビ朝日系列)は平均9.1%、7月期の「息もできない夏」(フジテレビ系列)は平均9.8%で、武井が主演した連続ドラマは3期連続で1ケタ台の不振。これで、武井は「視聴率が獲れない女優」のレッテルが張られそうな気配であるが、まだ19歳になったばかりで前途ある身。もう一度、脇役でしっかり実力を付けてから、主役に再チャレンジしてほしいものだ。
低視聴率に苦しんだNHK大河ドラマ「平清盛」(松山ケンイチ主演/日曜日午後8時〜)最終話(第50話=23日)の視聴率は9.5%だった。通常、最終話は視聴率が上がるケースが多いが、第49話(16日)の9.2%に続く9度目の1ケタで尻すぼみに終わった。
全話の平均は12.0%で、これまでのワーストだった「花の乱」(94年=三田佳子主演)の平均14.1%を大きく下回り、18年ぶりに大河史上最低の平均視聴率を更新した。最低視聴率となった第45話(11月18日)の7.3%とともに、「平清盛」は大河史上視聴率ワースト2冠王の屈辱の称号を得てしまった。
山口智子が16年ぶりに連続ドラマに出演することで注目を集めたフジテレビ系列「ゴーイングマイホーム」(阿部寛主演/火曜日午後10時〜)最終話(第10話=18日)は6.0%で、全話平均は7.9%に終わった。
初回(10月9日)こそ13.0%をマークしたものの、第2話以降は1度も2ケタに乗せることはできず、第9話(11日)では4.5%と惨たんたる数字を記録した。かつての“連ドラクイーン”の神通力は、ブランクとともに消えてなくなってしまったようだ。
また、フジテレビ系列のドラマチックサンデー「TOKYOエアポート〜東京空港管制保安部」(深田恭子主演)最終話(第10話=23日午後9時45分〜10時39分)は10.5%で、全話平均は10.2%。前作の「ビューティフルレイン」(豊川悦司、芦田愛菜主演)の平均10.1%を、わずか0.1ポイントながら上回った。
(坂本太郎)