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【雅道のサブカル見聞録】前代未聞のオトコの娘マガジンが刊行

 「オトコの娘」の意味が分からない人に説明させてもらうが、オトコの娘とは、漫画、アニメ、ゲームなどで外見上は美少女にしか見えず少年とは認識できないキャラクターを指して使われる言葉である。ネットで生まれた「こんなかわいい子が女の子のはずがない」の名言と共に、最近急速に浸透しつつある萌え属性。女性向けBLとは一線を画し、ファンには男性が多い。その男性の中には、自分もそのキャラのように可愛くなりたいと自ら女装男子になる人もいる。そして、その属性一本に絞って編集された雑誌が『わぁい!』である。

 もはやどこに需要があるのか分からない雑誌だが、担当編集ヒジカタ氏は『オンナノコになりたい!』『オンナノコになりたい! コスプレ編』を編集し、女装男子という言葉を浸透させ、この分野では「本物」といえる人物であり、今回もかなりの本気ぶりがうかがえる。

 誌面的にはゲームやアニメに登場する「オトコの娘」キャラクターを特集するなどの他、「オトコの娘」を題材としたコミック、イラスト等を掲載したものだが、それ以上に目を引いたのは付録として付いてきた「ブルマ風のなにか」だろうか。この「ブルマ風のなにか」だが、どう見てもブルマにしか見えない、というかブルマだこれは。違和感といえばゴムに若干の遊びがあり、伸縮し易くなっていて、どちらかというと男性向けのデザインコンセプトなっていることだろうか。つまり穿けということか…。

 広告も女装用のアイテムを扱っているショップなど、普段お目にかかれないようなものがメインで、どうやらこの雑誌、本気で女装男子をコアユーザーとして狙っているようである。オトコの娘好きと女装男子が必ずしも兼ねているとは思えないが、あわよくばそっち方面に引き込もうという思惑が見え隠れしている。これはヒジカタ氏の意思なのか、広告担当の営業の結果なのか真意はわからないが、広告を見るだけでもこの雑誌は面白い。

 次号vol.2は7月24日に発売が予定されているようだが、果たして次の号が出るほど売れるのだろうか? 今後の展開に期待したい。(斎藤雅道)

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