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きさらぎ賞 主役候補に暗雲 アルカザン 反応いまひとつ

 西のクラシック登竜門「第48回きさらぎ賞」(JpnIII 京都芝1800m 17日)の最終追い切りが14日、栗東トレセンを中心に行われた。デビュー以来、無傷の2連勝を飾っているアルカザンはDWコース入り。降雪後の極悪馬場の影響か、本来のパワフルな動きは見られず併走馬に脚色で見劣った。今回は3カ月ぶりの実戦。にわかに波乱のムードも漂ってきた。
 大混戦の牡馬クラシック戦線で、主役に躍り出るか。アルカザンが自信たっぷりに出世レースに挑む。
 能力を信頼した余裕の表れか。昆師は静かにうなずいた。
 「あくまでも目標はダービーだから。格好がつくように、ソコソコ仕上げてあるけど、この時期はまだ体に余裕がある」
 その言葉の裏には、万全でなくとも勝ち負けになるという自負が見え隠れする。
 そう思わせるだけの強さを示してきた。デビューから2戦2勝。しかも、その2レースともに「スムーズさを欠いた」というのだ。なかでも、前走の京都2歳Sは「前が詰まりながら、それを跳ね返しての勝利でしょ。着差以上に強かったし、いい根性をしている」と振り返った。

 折り合いに不安がなく、ラストはきっちり切れる脚を使える。2戦ともクビ差の勝利だったが、それゆえ勝負強さが際立っている。
 この中間は放牧で英気を養った。「まだまだ成長途上だけど、いい体になって帰ってきた」と師。500kgの馬体には確実に実が入ってきた。
 厩舎の勢いも見逃せない。先日の東京新聞杯では古馬のエース、ローレルゲレイロがV。昆師にとって、調教師免許取得10年目で初のJRA重賞勝利だった。3歳馬もイイデケンシン、ジュウクリュウシンと粒ぞろい。その中でもアルカザンは期待の1頭だ。
 「長くいい脚が使えてしかも切れる。今回も楽しみだね」勝つか負けるかより、その目はどう勝つかに向けられているようだった。

 【最終追いVTR】古馬500万のワイルドイリーガルを3馬身後方から追走。道中は楽な手応えだったが、ゴール前での反応がいまひとつ。馬なりの併走馬に対して、目いっぱいに仕掛けて併入フィニッシュが精いっぱい。重い馬場の影響もあるが、やや物足りなさは残る。

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