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テレビの番組批評が全くの意味不明!? 偏向としか思えない“持ち上げ”ぶり

 7月25日付の読売新聞夕刊に掲載された夏クールテレビ番組批評が偏向していると評判になっている。
 夏の連続ドラマ11作品について「浅」「大」「綾」といった「ニックネーム」の担当記者5人が座談会方式で論評するコーナーである。だが案の定、星取表では読売=日テレ系の『トッカン』(井上真央)が首位を射止めた。当然であろう。

 だが、その理由は読んでもよくわからない。
 《大 1位の「トッカン」は、何と言っても、「お金になんて、殺されないで」というセリフ、キャッチコピーがいいね。市井の市民が税金に追いまくられる姿を描いた、メッセージ性のあるドラマだよ。浅 このセリフはビシッと決まったね。僕は映画のような映像にはまった。井上真央も頑張っている》
 なに、これ? である。それほど見事なセリフなのか。『トッカン』は平均視聴率11%(関東)と決してヒットとはいえない。そのドラマをトップにもってくるのだから、読売テレビ欄は厚顔としかいいようがないだろう。

 日テレ系では6位に『ゴーストママ捜査線』(仲間由紀恵)もランクインしている。
 「井上をほめているのは、松嶋菜々子の事務所だから。来年、松嶋がSPで『家政婦のミタ』をやるという話がある」(芸能リポーター)

 さらに、テレビ朝日系は5本あるうち『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(丸山隆平)のみが入った程度。なかば無視されている。
 「上半期はテレ朝と日テレが視聴率トップ争いをしている。そんな中、読売=日テレグループがテレ朝ドラマを持ち上げると、日テレから文句がくると考えたのか。そうした雰囲気が紙面から伝わってきます」(テレビ業界関係者)

 夏クールドラマは全滅といわれているから『トッカン』もトップになれた?
(編集長・黒川誠一)

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