番組では、2日に開催された元貴乃花氏出演のイベントを放送。同氏が笑顔で無料招待した保育園児に四股を教える様子などを紹介する。さらに、スタジオには、元貴乃花親方を長年取材してきたという夕刊フジ記者も登場。「これが貴乃花さんのやりたかったこと」と話し、イベントについても「ネームバリューで多くの人が集まった」などと、その力を称賛する。なお、元貴乃花氏をフジテレビ系列の情報番組で叩き続けた横野レイコレポーターは出演しなかった。
さらに番組では、イベントの記者会見で、芸能レポーターが「芸能事務所に女性はいるのか」「結婚の予定はあるのか」「(息子の)優一さんとは連絡を取っているのか」「一人は寂しくないのか」「いずれは再婚するんじゃないか」「兄と共演はあるか」など、イベントには関係ない不躾な質問が続けざまに飛ぶ様子が紹介される。なお、主に私生活についての質問を飛ばしたのは、以前より元貴乃花氏にあたりが強いと言われている横野レイコ氏だったようだ。
元貴乃花氏は嫌な顔ひとつせず、笑顔で「家族に関することはお控えください」と繰り返した。この様子を見た坂上は「笑顔の中に狂気がありますねえ」と笑い飛ばす。それからスタジオで、家族のことに男性アナウンサーが触れようとすると、「家族に関することはお控えください」と繰り返し発言し、小馬鹿にした。
さらに、一般人となった元貴乃花氏を批判したのが、『バイキング』や自身のツイッターで激しく糾弾した東国原だ。元貴乃花氏が今後子どもたちに相撲を教える活動に力を入れていく方針を示していることについて、
「この事もやりたいことの一つだったと思うんですが、もう一つやるべきことはやっぱ角界の改革、相撲協会の改革だったんじゃないかなと思うんですね。あんときの貴乃花さんの言動は本物だと思うんですよ。角界を変えていくんだというね。それはどこに行っちゃったのかなと、ちょっと残念な気持ちがちょっと一抹ありますね」
と日本相撲協会とは完全に関係がなくなった元貴乃花氏に「ダメ出し」をした。
それから、元貴乃花氏にCMオファーや書籍発売などの話もあるうえ、今後は力士のセカンドキャリアについて力を入れていくと方針であることが紹介される。元貴闘力氏の焼肉店と協力し、元力士のマネージャーを修行に行かせるなどして、支援していくのだという。なお、夕刊フジ記者によると「俺は四股しか踏むことができないからな」と話しているという。
ここでも東国原は元貴乃花氏に対し、
「今の発言で、俺は四股しかやれないからなーっておっしゃった。やはりその相撲協会大きな組織を変えるとか、そういうのは僕にはもうできないということを暗におっしゃったということなんですかね」
とコメント。さらに、
「僕はやっぱりね、あの頃の貴乃花さんのあの目や言動、表情っていうのは、僕は本物だと思ってるんですよ。期待をしてるんですよ。子供達を育てるのはいいけど、その育った子供がもしプロになって、角界に入ったときに今の旧態依然とした協会でいいのかっていう問題提起もありますよね。ですからも、僕は大元を変えるような存在になって頂きたいと、今でも期待してますよ」
現在、日本相撲協会とは一切関係なく、子供に相撲を教える道を選んだ元貴乃花氏に対し、執拗に「協会改革」を迫った。
『バイキング』の内容にネットユーザーは激怒。まず、元貴乃花氏を終始小馬鹿にしたような態度をとった坂上については、「最低」「何がそんなに偉いのか?」と批判が。また、新たな道を模索する元貴乃花氏に対し、協会在籍時代は猛批判をしておきながら、「協会改革をするべきだ」とした東国原については非難轟々で、「お前が言うな」「一般人にまだ重荷を背負わせるのか」「親方時代に支援しろよ」「あれだけ言って期待しているなんてよく言えたな」など、厳しい声が飛んだ。
元貴乃花氏は少なくとも現在は一般人となっており、やりたかった子どもたちに相撲を教える事業を進めつつある。「改革」を諦め、新たな道を進もうとする元貴乃花氏を見下すかのような態度をとった坂上や、改革をしつこく迫る東国原の態度は、視聴者の反感を買ってしまったようだ。
新たな道を進もうとする元貴乃花氏、まだまだ敵が多いようだ。