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清宮よりも気になる? 栗山監督が斎藤復活を託した「最後の切り札」

 これも、栗山英樹監督(56)の愛情の一環だろうか。
 北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手(29)が美女軍団と合コンに興じているところを、週刊誌にスッパ抜かれた。球団スタッフ、ファンからすれば、「こんなことしているヒマがあったら、練習しろよ!」という心境だろうが、もっとも憤っていたのは栗山監督かもしれない。
「栗山監督に斎藤のことを質問したら、1時間でも喋り続けますよ。何とかして、斎藤を復活させてやりたいと考えています。斎藤を見捨てていない関係者は日ハム内には少なくないんです。でも、その思いがいちばん強いのは栗山監督です」(球界関係者)

 今オフの契約更改を見る限り、斎藤はさらに厳しい立場に置かれたようだ。来季の年俸は1830万円(推定)。5年連続でのダウン提示であり、来季30歳を迎える大学卒投手が「わずか6試合」にしか登板していないとなれば、“クビ”を通達されるのは時間の問題だ。彼が「来シーズンこそ!」と意気込みを語るのも“年中行事”のようになってしまった。メディアの大半もその言葉を信じていない。それでも、栗山監督は斎藤を何とかしてやりたいと思い続けている。その思いが来季のコーチスタッフの編成にも表れていた。
「荒木(大輔=53)二軍監督ですよ」
 先の関係者がそう言う。

 来季から日ハムの二軍監督に着任する荒木氏は5年ぶりの現場復帰となる。
 こんな言い方は失礼だが、投手コーチを務めた古巣ヤクルト、西武からは、指導者としてはあまり評価されていなかった。
 「2010年オフに遡りますが、当時のヤクルトフロントは小川淳司監督代行を昇格させるか、荒木コーチを監督に選ぶかで迷っているとも報じられました。しかし、フロントは小川代行の監督昇格に傾いていました。スター選手であり、故障で長年苦労した経験もあるので『良い指導者』になると期待されていたんですが、投手コーチでありながら、ブルペンでの救援投手の好不調を見分けられないし、気の利いた助言も送れない。監督業はできないと判断されていました」(ベテラン記者)
 それでも、日ハム球団が荒木氏に二軍監督を託した理由だが、当初、ドライチルーキー・清宮幸太郎(18=早実)を重ねて見る向きが強かった。甲子園のヒーローであり、進学するかどうかで悩んだ末のプロ入り。同じ早実出身でも経歴が重なる荒木氏が清宮の教育係として選ばれたと思われてきた。

 しかし、それだけではなかった。
「斎藤のこともあったんです。というより、斎藤を一軍戦力に底上げするために荒木氏が選ばれたと見るべき」(前出・球界関係者)
 17年12月末時点では、清宮はお披露目も兼ねて、キャンプは一軍帯同となる予定。オープン戦でプロのスピードに対応できることが証明されれば、開幕も一軍で迎えることになるという。栗山監督と球団は一軍スタートで「未来のスター候補」を育成していく。それに対して、斎藤のほうは開幕一軍入りを懸けた厳しいキャンプとなる。
 「荒木二軍監督は『挫折』を経験しましたからね。騒がれてプロ入りしたものの、故障などもあって一軍戦力に帰還するまで物凄い苦労をさせられました。そういう経験を二軍監督として、斎藤に教えるのに適任だと判断されたんです(同)
 斎藤は5年連続となるダウン提示を受け入れたあとの会見で、「来年もまた契約してもらいました。(球団から)来年、栗山監督を胴上げしてほしい、ファイターズに絶対必要だ、ということを言ってもらい…」と話していた。もう後がないことは自覚しているような神妙な面持ちだった。「その思いがホンモノなら」と栗山監督も考えたはずだが、こんな声も聞かれた。
 「荒木氏が二軍監督に決まったと聞き、栗山監督は安堵していました。両氏ともヤクルト出身ですし、ホットラインで斎藤の状況を確認することができます。でも、練習で気を抜けば、栗山監督に筒抜けとなります。斎藤は良い意味で手抜きをします。メリハリというか、これ以上やったら体を壊すと思ったら、力を抜くんです。その強かさが彼の成長を止めたという見方と、怪我をしても重症にならなかったとも解釈されています」(プロ野球解説者)

 荒木二軍監督は「甲子園のアイドル」と称され、ドロ臭い猛練習とは縁遠い感もするが、実際は違うという。また、西武、ヤクルト時代の指導を知る関係者によれば、手抜きは一切許さない鬼軍曹でもあったそうだ。
 荒木二軍監督が斎藤のメリハリを容認できるかどうかは分からない。しかし、斎藤はその荒木二軍監督にも見捨てられたら、それこそ「最後」と思わなければならないだろう。

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