ファンにはショックな突如の活動休止発表直後のフリーライブに登場したトータスは、「このまま何十年もやっていいかといったら自信ない。ちょっと休みたい…」と休止の理由を説明したが、ファンには納得しづらい説明だったという。
「俳優としても活動し、CMにも出演するトータスの年収は1億円とも言われている。それに対して、ほかのメンバー3人はウルフルズがしっかり稼動しないと生活が厳しい。そのあたりで対立が激しくなった。しかし、トータスとすれば、ソロの方が稼げるのが現実」(レコード会社関係者)
ウルフルズは92年にシングル「やぶれかぶれ」でデビューし、シングルで95年発売の「ガッツだぜ!!」、96年発売の「バンザイ〜好きでよかった〜」でブレーク。アルバムのミリオンセールスや紅白出場で人気バンドの仲間入りを果たしたが、その後、トータスのソロ活動が活発化した。
「00年にフジテレビ系で放送された江口洋介主演のドラマ『涙をふいて』に抜てきされた。トータスはかなりのめり込みやすい性格で、当時、『もうバンドを辞めたい』と親しい関係者に語っていたこともあった」(音楽誌記者)
トータスはバンドのボーカルであるばかりでなく、ウルフルズの曲の作詞・作曲をほとんど一人で手がけているだけに、「たたでさえ、印税をほぼ独り占め状態でボロ儲けなのに、俳優業などの“副業”で荒稼ぎ。そのため、バンドや音楽活動への姿勢を他のメンバーから問いただされ、ケンカが耐えなかったようだ」(同)。
最近もキムタク主演のTBS系ドラマ「MR.BRAIN」やペプシのCMに出演。さらに、活動休止が発表されたのが、ソロとして初のオリジナルアルバム「FIRST」のプロモーションのタイミングだった。
「休止発表後のフリーライブは、当日の一般紙にデカデカと広告が打たれ、トータスが出演を控えたNHKの音楽番組のクルーを呼んで映像を撮らせていた。いずれ、あのライブも商品化される予定だと思う」(音楽関係者)
さらに、トータスが青写真を描くのが“解散ビジネス”だという。
「当分は、ソロ活動が忙しいからバンドを休止しておいて、1日限りの解散ライブに向けてがっぽり稼ぐつもりらしい。他のメンバーにはその構想はほとんど伝わっていないようだ」(同)
いずれにせよ、トータスが突出しすぎたため、ウルフルズの存続が困難になったようだ。