そこで気になるのは、春日の潜在的な学力であろう。果たしてどの程度のポテンシャルが存在したのか、彼の来歴をたどってみたい。
「オードリーは日本大学の特別付属校である、日本大学第二中学校の同級生として知り合います。中学受験は東京では珍しいことではありませんが、学校のランクとしては中の上といったところでしょうか。高校はそのまま日本大学第二高校へ進学します。春日はこのころから国語は得意だったようですね」(予備校教師)
高校卒業後は、日本大学商学部へと進む。だが、これは内部進学ではなく一般入試を経たものだ。
「実は日本大学は付属高校といっても全員が進学できるわけではありません。全国の付属高校生を対象とした『統一テスト』を受験しなければなりません。英語、国語、数学の三教科に加え、文系は社会、理系は理科科目を選択する四科目受験が基本です。テストの成績が悪いと、希望の学部へ行けなかったり、進学そのものを諦めなければなりません。春日は内部進学に漏れ、一般入試に挑んだわけですから、その分難易度は高くなります」(前出・同)
春日は大学在学中は、テレビのプロデューサー志望でマスコミセミナーに通っていたこともあるという。こうした上昇志向の強さが、受験企画向きと判断されたのかもしれない。
今年は惨敗となったが、受験科目を絞り、得意の国語も生かせる私大入試に切り替えれば、より上位の大学を狙えるかもしれない。