「今の康生は同階級の代表争いで棟田(康幸)、石井(慧)に次いで3番手。4月の全日本選手権での優勝が代表の切符を手にするための絶対必要条件」(柔道関係者)
井上と東原は03年夏ごろ、当時、東原が司会をつとめていた格闘技番組の関係者を通じて知り合い、同年11月に写真誌で交際が発覚した。
「井上と東原は井上の父も交えてパチスロを楽しむ姿を報じられるなど家族ぐるみでの交際。母親を亡くしている井上にとって、東原は井上家にとってなくてはならない存在になった。息子の柔道には鬼のように厳しい井上の父親もプライベートに全く干渉しなかった」(写真誌記者)
しかし、東原と交際を始めてから井上の勝負運は下り坂まっしぐら。04年のアテネ五輪では金メダル確実といわれながら、メダルに手が届かず。03年まで3連覇した全日本選手権の優勝は東原との交際以降なし。05年に大胸筋腱断裂の重傷を負って1年半試合に出られず、昨年12月の嘉納杯では決勝でライバルの石井に敗れ、代表争いから一歩後退した。
そのため「“日本柔道界の至宝”と持ち上げられている康生だけに、誰も今回の決断を止められなかった。彼女の方も、本当に康生のことを思うなら、五輪後の結婚でも良かったのでは? 康生が負けたら彼女が“A級戦犯”扱いされることは確実」(先の柔道関係者)との声も。
そんな声に配慮してか、15日の会見では、金屏風もなく、東原の左手に指輪もなし。井上は「私たちにとって、その(新婚の)気持ちになるのは北京後と決めている」と断言し、挙式、披露宴、新婚旅行の予定は白紙。さらに東原も井上のサポートに徹する意思を固め、昨年4月から仕事を一切入れていないそうだ。
しかし、皮肉なことに五輪に向けて、東原はタレントとして絶好の“売り時”となる。
「視聴率を考えれば、五輪での東原への密着リポートなどを考える局があっても不思議ではないし、事務所としても売り込みたいところ。しかもこれで井上が北京で金メダルを取れば、12年のロンドン五輪まではタレント生命が保証される」(テレビ関係者)
互いの将来が今後で大きく変わる2人にとって今回の結婚は“諸刃の剣”となりそうだ。