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蒼井優 映画「TOKYO!」完成会見に出席

 映画界の鬼才、韓国のポン・ジュノ、フランスのミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックスの3監督が、それぞれ東京を舞台に撮ったオムニバス映画「TOKYO!」(夏以降公開予定)の完成記念記者会見が2日、都内で開かれ、ポン監督と出演の香川照之、蒼井優、藤谷文子、加瀬亮が出席した。

 ポン監督は、東京を「声を掛けたくても掛けられずにいた近所の女子学生。今回やっと声を掛けることができた」と表現。昨年、都内の用賀に2カ月間暮らしながら製作した「シェイキング東京」は、10年間引きこもりの男性(香川)がピザの配達員(蒼井)に恋をし、外へ出る物語。
 「世界中で一番会いたかった監督との仕事が実現した」という香川は「引きこもりを演じさせたら日本一って言われて、加瀬がいるだろうと思ったんだけど、加瀬は(ゴンドリー作品に)出るってことで、じゃあ、おれが引きこもろうということになった」と語り、会場を爆笑させた。
 撮影期間中、香川はポン監督に名作「殺人の追憶」をどう撮ったのか裏話を聞きまくるなど親しくし、ポン監督は「日本人に囲まれ孤独に撮ろうと思ったのに、孤独を感じさせてくれなかった」と笑顔で嘆いた。
 蒼井が「夢のようでした」と感激を語ると、ポン監督は「蒼井さんは韓国でも人気で、僕は嫉妬(しっと)の目で見られた。アフレコのために蒼井さんが韓国へ来るのを狙い、会おうとする映画人が多くて大変だったので、うその日程を彼らに教えました」とニッコリ。
 一方、ゴンドリー監督が描く、駆け出し映画監督とその恋人の物語「インテリア・デザイン」に主演した藤谷は「カメラが回ってる最中に監督から(思い付いた)指示が出る感じでした」と笑い、加瀬は「わがままだけど憎めない監督です」と苦笑しながら語った。

(写真=「TOKYO!」の完成会見に出席した(左から)ポン・ジュノ監督、香川照之、蒼井優、藤谷文子、加瀬亮)

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