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深夜バラエティファンの評価絶大だった番組が終了 有村藍里も覚醒させた

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有村藍里

 番組の作りは『ゴッドタン』(テレビ東京系)に似ており、基本的には、芸人の才能任せだ。予定調和はなく、脱線からミラクルが起こり、芸人や女性タレントが覚醒する。その事件を楽しむクセが強い。20日深夜、残念ながら幕を閉じた『NEO決戦バラエティ キングちゃん』(同)は、そんな番組だった。

 プロデューサーは、佐久間宣行氏。テレ東の社員演出家であり、『ゴッドタン』の名物プロデューサーで、他局への出演経験もある有名業界人だ。次期クールからは、テレ東の平日夕方枠に進出して、青春バラエティ番組『青春高校3年C組』を秋元康とともに手がける。この新番組に、“キングちゃん”のメイン司会者だった千鳥やメイプル超合金、小峠英二(バイきんぐ)、三四郎、おぎやはぎ、バカリズム、日村勇紀(バナナマン)といった“ゴッドタンファミリー”が出演するため、佐久間Pは断腸の思いで“キングちゃん”をいったん手離したのだろう。

 佐久間Pの手にかかり、奥底で眠らせていたダークな部分をあらわにして脱皮したのは、有村架純の姉、有村藍里だ。かつては「新井ゆうこ」の芸名でグラビア活動をしていたが、国民的女優の姉であることをカミングアウトして、自虐系キャラを開花させると一躍ブレイク。『キングちゃん』では、悲しすぎる実話であまたの芸人を仰天させた。

 1月のオンエア回では、悲しく恥ずかしかった出来事を打ち明けるシチュエーションコントを展開。有村は芸人に交じり、「『テラフォーマーズ』のゴキブリや『進撃の巨人』で主人公の母親を食べた巨人、最近はテレ朝のナスDに似ていると言われる」と明かし、「だんだん人間に近づいてきてるから、いいんだけどさ」とオチを付けた。さらに、「『東スポ』で有村架純の姉ってバラされて、売名って叩かれて。芸名から本名に変えたら、さらに売名って叩かれるんだけど、どうしたらいいですか?」と聞くにたえない悩みを披露した。

 そんな“有村姉”は、ネットで「ブサイク」、「整形しろ」と誹謗中傷を受けたことに傷ついていた模様。歯を6本も抜いて、矯正し終えていたことまで告白した。その肝の座りっぷりで一気に好感度が上がり、“激白系番組”からのオファーが相次いだという。

 そんなニュースターを輩出した同番組のシーズン3は、およそ3カ月でその任務を終え、ひとまず終了。総勢59名の芸人が笑いのために、「マッチメイク」という名のもとに無理難題に挑戦した。野性爆弾・くっきーは三四郎・小宮にディープキス。千鳥・ノブは劇団ひとりから本気で肛門に指を突っ込まれた。まさに「惜しまれながら終了した」の文言がふさわしい。

 視聴者も別れを惜しんでいるが、シーズン4のリスタートを切望しているのは他でもない、芸人たちなのではないか。

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