しかし、タチの悪いファンというのはどこの世界にもいるようで、特にお笑い芸人のファンはよくトークの種にされている。麒麟・川島明は、劇場から女性がついてきていた経験があることを告白。ダウンタウン・松本人志も自宅までファンが押しかけてきたことがあったと明かしていた。
「芸人は劇場が主な活動場所でもありますし、ジャニーズタレントより距離が近い。ファンになると、中にはストーカーまがいの行為をしてしまう女性もいるようです。ファンサービスをする芸人がほとんどなので、勘違いしてしまうのでしょう」(エンタメライター)
自宅の住所が公開状態になっているオードリー・春日俊彰の家には、春日と同じ格好をして「弟子にしてください」と詰め寄ってくる男性がいたのだとか。その男性は、その格好のまま有吉弘行やハライチ・澤部佑のところにも訪れたという。また、自宅にはプレゼントがよく届いており、大人のオモチャやインフルエンザになった春日を心配してか、クーラーボックスにヒタヒタにおかゆが入っていたこともあった。
芸人本人にとっては笑い話になるが、中にはそうもいかないこともあったようだ。事の発端は『キングオブコント2017』準決勝にまでさかのぼる。その年、準決勝まで進出した“うしろシティ”は、決勝にも進出したことのある実力派で、人気のあるコンビ。この日も決勝進出有力候補とされていた。しかし、ネタが始まりBGMが流れた途端、客席から悲鳴が。そこから空気が変わってしまい、彼らが決勝に進出することはなかった。
「おそらくですが、“このネタが観られる!”と興奮したファンが歓声を上げてしまったのでしょう。後に、うしろシティの公式Twitterでルールやマナーについて注意喚起をしていました」(同上)
“ファンの定義”というのはあってないようなものだが、演者が不快な思いをするのは本当のファンとは呼べないのではないだろうか。好きな芸人やタレントに一途にならず、今一度自分の行動を改めてほしいものだ。