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京成杯 ナカヤマフェスタがV3で皐月賞へ名乗り

 2009年、東の牡馬クラシック戦線は、ここからスタートする。「第49回京成杯」(GIII、中山芝2000メートル、18日)。昨暮れのラジオNIKKEI杯2歳Sに比べるとメンバーは小粒だが、東スポ杯2歳Sを抜群の勝負根性で制した2戦2勝のナカヤマフェスタは別格。関東が誇る内田、蛯名の両トップジョッキーが絶賛する素質馬が、いよいよ本格始動だ。

 今年の牡馬クラシック路線は朝日杯FSを制したセイウンワンダーと、ラジオNIKKEI杯2歳Sの上位2頭(ロジユニヴァース、リーチザクラウン)で「ほぼ決まり」のムードが漂っているが、それに待ったをかけるのが東の登竜門・東スポ杯2歳Sを制したナカヤマフェスタだ。
 後の朝日杯FS3着馬ブレイクランアウトをクビ差抑えた内容も秀逸だったが、それ以上の“すごみ”を見せたのが、11月の東京で行われたデビュー戦。直線ではなかなか外に持ち出せず、追い出したのは正味1F。そこから火をふくような鬼脚で突き抜けた。これには歴戦の内田騎手も「ラスト1Fはものすごい瞬発力」と目を点にさせたほど。記録した上がり(3F)は34秒5と取り立てて強調できるものではないが、スムーズな競馬だったと仮定すれば、33秒台前半、もしくは32秒台後半の上がりをマークしていたかもしれない。それほど強烈な瞬発力だった。

 1週前追い切りは、併せる予定だったナカヤマパラダイスが放馬するアクシデントに見舞われたものの、5F64秒2、上がり3F37秒0→11秒7(ポリトラック)と文句のつけようがない好時計をマーク。騎乗した蛯名騎手も「フワフワしていたから時計は出ていないのかなと思ったけど、そんなに速かったの? よほど調子がいいんだろう」と驚きを隠さなかった。
 さらに、「能力の高さは前走で分かっている。とにかく競ってからの勝負根性がある馬で、これで効率よく力を出すことを覚えれば今後がさらに楽しみになる」と将来性を高く評価した。

 昨年は牡牝ともに、クラシック5冠を関西勢に総なめにされた関東勢。無傷の3連勝を決めれば、ロジユニヴァースともども東のエースとして、一躍、皐月賞の有力候補に躍り出る。

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