永田は13日の新日プロ両国国技館大会で世界ヘビー級王者の田中将斗に完勝し、新王者となった。ゼロワン最強戦士を破るとともに「ゼロワンMAX破れたり!」と団体間の抗争が終結したことを宣言したが、すぐさまゼロワン側から至宝奪還の命を受けた耕平との初防衛戦が組まれた。
大ブーイングで迎えられ、ゴング直後から場外乱闘でボコボコにされた。顔面にエルボーをぶち込まれ、ニーリフトや、ぶっこ抜きジャーマンを被弾。体格差に勝る耕平の破壊力抜群の大技を食らったが、底力が違った。シャイニングウィザードから、雪崩式エクスプロイダーで一気に形勢逆転。最後は13分26秒、必殺のバックドロップホールドで3カウントを奪い、格の違いを見せつけた。
貫録の試合運びで耕平の挑戦を一蹴。初防衛成功でマイクを握ると、前回と同様に「ゼロワンMAX破れ…」と捨てゼリフを吐きかけたが、すぐさまリング上にゼロワン戦士が詰め寄って阻止された。
まずは社長の大谷晋二郎が「このままじゃ終わらせない」と挑戦状を叩きつけた。さらには次代のエース、崔領二と、ゼロワンMAXの制圧をもくろむ謎の団体WPFのMrレスリングIIIからも挑戦表明された。
圧勝Vで初防衛に成功したが、早くも包囲網が敷かれることになった。それでも、永田は初防衛が終わったばかりにもかかわらず、「次は当然ゼロワンMAXの選手でも、変なマスクマン(レスリングIII)でも、新日本の中で欲しいやつがいればそれでも良い」と、次期防衛に迎撃意欲を示した。
世界ヘビー級王座をめぐる争いはますます激しさを増してきた。