「まずは99%ない話ですね。ラミレスは以前から契約に関することになると、移籍話をチラつかせることがあります。それは自分よりも若く実績が少ない選手が年俸面で大きく上回ると、そんなコメントをすることもありました。今回の件も2月のキャンプ中に、ドジャースとの残留交渉の中で、番記者に発言しただけのこと。日本のプロ野球でプレーすることの真剣さはほとんどない中でのことです。ラミレスの代理人は、メジャーNO1エージェントのスコット・ボラス。NPB入りを一つの材料にすることはあっても、メジャー移籍が第1希望のはずです。個人的には、古巣のレッドソックスに出戻ったほうがキャラ的にもあっていると思いますが」(有名スポーツジャーナリスト)
そのはじけたキャラクターや高年俸といった要素を考えると、マニー・ラミレス選手来日について、安易な希望的観測にはあまり意味はなさそう…というところなのだろうか。
しかしながら、光明、というか可能性を口にするジャーナリストもいる。
「本人の性格からして、来日発言に深い意味があったとは思えませんし、規律重視の日本野球に合う選手とも思えません。ただ、昨シーズンあたりから衰えが見られるようですし、メジャーのプライドにこだわるタイプでもないので、金目当てに晩年に日本に来る可能性はゼロではないかもしれません」(別の有名スポーツライター)
先ごろのインターリーグでも、年齢による衰えのせいか、速球に振り遅れる場面が目立った同選手だが、
「ひと回り遅い日本人投手の真っ直ぐなら問題はないでしょう。もともと変化球打ちは得意ですし、相当な成績は残すでしょう。ただ、オファーする日本チームがあるかどうか…3日で帰る可能性があるキャラなので、みんな彼との契約には尻込みするでしょうね」
(同スポーツライター)
あくまで感想、と銘打ちながらも質問に答えてくれた両専門家。
日本で“大リーグ全体の主砲”が観られるのは楽しみだが、契約は相当リスキーなようである。