現在ロジャーは、ザ・フーの有名なロック・オペラ『トミー』からの曲で構成される『トミー・リボーン』を公演中だが、ピートの聴覚問題から再び彼と一緒にステージに立てるかは分からないと話した。
「ピートは殆ど聴覚を失っている。レコーディングスタジオで聴覚がなくなったんだ。前に演奏した時なんて、スピーカーの隣に立っていたくらいだよ。ピートがどうなるかはわからないけど、ツアーに出ることであいつの聴覚が失われるのは避けたいね」
ピートは聴覚を失う原因となった耳鳴に長年悩まされ、ミュージシャンとしてのキャリアを続ける為に、何人もの専門医の元を訪れている。
ロジャーはバンド仲間で長年の友人でもあるピートに対して最大の敬意を払い、ピートを自分の世代で最も創造的なミュージシャンの1人だと考えているという。
「ピートの全てが好きなんだ。あいつはかなり複雑なやつでさ。殆ど狂気だね。でも創作意欲が湧いている時のピートの作る曲は素晴らしいし、50年も一緒にいるんだぜ。まるで兄弟なんだよ」