「江戸富士」には四季をイメージするプロジェクションマッピングが投影され、市川は「本当に大きいし、高さ、このスケール感、素晴らしいですね。ミッドタウンに負けじと、そびえ立っている感じです」と人工富士を絶賛。
六本木には思い入れもあるといい、「学生の頃はここが通学路。毎日ここを通って学校に行っておりました。この近所に住んでいましたし、ミッドタウンがない頃からここを知っていました」と市川。「ミッドタウンができた時はまた新しい町ができたと思い嬉しかった。とても素敵だなと」としみじみ。
近年は海外での公演にも積極的に取り組んでいるが、「これからの海外公演の意義をずっと考えております、歌舞伎の伝統を世界の方に知ってもらいたいという想いがあるんです。でも完璧な歌舞伎を見せるにはやっぱり日本に来てもらうしかない。海外公演には海外でしかできないことをやりたい」とコメント。「これからも(歌舞伎の世界に)大きな化学反応を起こせるような新しい作品を作り続けていきたい」と話していた。
(取材・文:名鹿祥史)