−−おふたりは京都出身で、東京在住。そもそも、どういう活動をしてきたんですか?
高田「関西ではライブに出たり、番組のレポーターをさせていただいたり。東京のほうでは、朝の情報番組の『こたえてちょーだい!』(フジテレビ系)の再現VTRに出てまして、もう10年ぐらい前なんですけど、今でもよく言われます。そもそもは、松竹の養成所に入って1か月後にライブに出て、3か月後に松竹のトップの方しか出られない全国ツアーのメンバーに入れてもらったんですよ。そこがピークで、そこからズド〜ンって落ちました(笑)」
小森「当時は、訳がわからんかったよね。まだ19歳で、とんとん拍子すぎたんで、怖かったし。そのころ、ほんとに世間知らずで、ラジオの生放送で不適切発言をしてしまったんです。しかも、言ったあと、自分で“キャハハッ”って笑うという」
高田「もう最悪の事態。そのあとは涙、止まらんでなぁ」
小森「やめて。あれは、トラウマ。今でも生は怖いから」
−−そして、高田さんの菅野美穂のものまねがスマッシュヒット。
高田「あれは、(フジ系『とんねるずのみなさんのおかげでした』の“博士と助手〜細かすぎて伝わらないモノマネ選手権〜”の)オーディション前日に、突然会社の人から言われて。ネタなんてなかったんですけど、たまたまCMに菅野美穂さんが出てたんで、鏡に向かってやったらできたんで、当日やったんです。受かって、初めてオンエアされたときはそこまでの反応はなかったんですけど、2回目出たあと、反響ありましたね。その日、体にフィットする服を着てしまってたみたいで、“梅小鉢”でエゴサーチすると、“高田”、“胸”って出てきました(笑)」
小森「当時は、“菅野美穂のものまね 高田紗千子”で出てきたもん。一緒に番組に出ると、“君も何かできるの?”って必ず聞かれるんですけど、私は何もなくて…。見つけないと! と思って、消しゴムアートをはじめるという、空回った時期がありました(笑)。そのころから、“顔が大久保さんに似てる”って言われてたんで、まずは、しゃべらなくても似てるっていうところから始めていったら、ウケて。良かったです、この顔に産まれてきて(笑)」
−−来年の目標はありますか?
高田「ものまね番組にふたりで出られたらいいなぁと思っていたんで、梅小鉢でネタをやるわけじゃないんですけど、ふたりで出られているのがすごいうれしくて。それを、営業先でお客さんの前でやって、喜んではる顔を見るのが楽しいんですよ、今は」
小森「テレビに出てる割合は、まだ(自分のほうが)少ないですけど、もっと一緒に出ていきたいですね」
高田「“もっとガツガツ行け”とか、“もっとキャラを出せ”とか、デビュー当時からずっと言われてるんですけど、そうなると空回ってしまうタイプなので。マイペースでやってきて今こういう現状になれたので、大きなコンテストで賞を獲ってとか、あまりないんですよ。会社の人には怒られちゃうかもしれないけど」
小森「これぐらいのペースのほうが、うまく行くよね。レパートリーを増やさないとっていうのが、私はあるけど」
高田「ずーっと中途半端やもんなぁ、私たち15年もやってんのに(笑)。ガッツがないのかなぁ。何が必要なんやろうね」
小森「それを見つけるために、また消しゴムアート、はじめよか?」
高田「やめて。それは、遠回りや」
【プロフィール】小森麻由 (左)。高田紗千子。ともに'81年1月生まれ、ともに京都府出身。松竹芸能所属。2000年結成。
(次回は16年1月最終週に更新)