しかし、当の本人は、ここまできたことを喜ぶどころか「やっと」という言葉で表現する。安室は11日、「JA全農COUNTDOWN JAPAN」(TOKYO FM)に生出演し、このミリオンセラーとなったアルバムについて語った。
「『Finally』というタイトルには“やっと”という意味がある。いよいよ、やっと25年に辿り着いた」
このアルバムには、ライブチケットの先行予約ができるシリアルナンバーが同封されているが、それが目当てというよりは、安室のライブへの想いに寄り添うために購入した人が多いようだ。2月からは、自身の史上最大公演数となるツアーが始まるが、25年という芸歴を以ってしても、いまだライブに望む姿勢はストイックだ。
「ライブは私のすべてを表現するところ。ライブのために楽曲を選んでレコーディングしているし、ライブに向かって始まりライブで終わる。自分にとって大切なもの」
その一方で、芸能界からは安室の引退に関し、心配の声もあがっている。
音楽番組「HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP」(フジテレビ系)で50回以上の共演がある松本人志は、12日に放送された「ワイドナショー」(フジテレビ系)で、「こんだけ言われちゃうと、どんどん戻って来られなくならないか」と安室が復帰する可能性に触れながらコメント。
また、同じアーティストである西川貴教は「小さい頃からやってきたこと。自分だったら、今日から歌うのは『なし』って言われるのは想像がつかない。安室さんも絶対好きなはずだし」と安室の心情を気遣った。
ちなみに、引退の理由については何も明かされていない……そして、これからもきっと明かすことはないと思われる安室だが、そこがまた多くを語らない安室の魅力でもあるのだろう。