布袋は「理想的な歌唱であったとは言えず」と失敗であることを認めた上で、「誰よりも本人が一番悔しい思いをしているはずだ」と記した。布袋は小渕とも親交があり、同じミュージシャンとあって気持ちは十分にわかるのだろう。実際に、「歌い出しの前深々とお辞儀をして、発声の際大切な横隔膜と喉との間の呼吸バランスか崩れ、歌い出しからオクターブが狂い、瞬時に元に戻すことが不自然だと察し、そのままのキーで歌わざるを得ない状況であったと僕は推測する」と専門的な分析も行っている。
これにはネット上で「これは良い意見なのでは」「小渕の気持ちをきちっとすくいあげているのがいいね」「人間がやるんだからミスは生まれるよな」といった声が聞かれた。
さらに、小渕の歌唱力を揶揄する声があることに、「力ある素晴らしいシンガーの一度のミスを、寛大に受け入れようとしない風潮を、僕はとても寂しく思う」と投げかけている。布袋は2012年よりイギリスのロンドンに拠点を移している。海外で活躍するからこそ、日本、特にネット社会独特の「狭さ」が目につくのかもしれない。
小渕の歌唱を巡っては、伊集院光も翌16日深夜放送のラジオ番組『深夜の馬鹿力』(TBS系)において、来年の東京オリンピックでリベンジをして、「高音で東京界隈の動物が会場の上をぐるぐる回るような」高音パフォーマンスを披露して欲しいとギャグを交えながら話している。キングコングも9月22日公開のネット動画で、小渕が数年前に喉の病気を患っていたと紹介した。プロの立場から見ると、小渕に同情する部分は多いのかもしれない。
記事内の引用について
布袋寅泰のインスタグラムより
https://www.instagram.com/hotei_official/