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サッカー ACLガンバ大阪必勝態勢

 3月11日から始まったアジアチャンピオンズリーグ(ACL)は7、8日に1次リーグ第3節を迎える。ここまで好調なのが昨季ACL王者のガンバ大阪。山東魯能、FCソウルに連勝し、勝ち点6を確保。今月のスリヴィジャヤとの2連戦に勝てば、早くも16強入り(各組上位2位以内)が見えてくる。名古屋と川崎は同4、鹿島は同3と混戦の最中にいる。今週はいずれも格下との対戦だけに、確実に勝利したい。それぞれの対戦に焦点を当てた。

 目下F組の首位に立っているG大阪は8日、本拠地・万博記念講演陸上競技場に昨季インドネシア王者・スリヴィジャヤを迎える。スリヴィジャヤはFCソウルに2-4、山東魯能に0-5と負け、際立ったタレントも不在。G大阪にとっては組みしやすい相手といえる。
 とはいえ、G大阪に不安要素がないわけではない。その1つが右ひざ負傷で長期離脱中の右サイドバック・加地亮の穴埋めだ。
 西野監督は、日本代表の万能型選手・橋本英郎をこの位置に配置し、守りを落ち着かせようと考えた。だが、ボランチ・明神智和の故障もあって、橋本を中盤から動かせなくなり、苦肉の策として左サイドバック・安田理大を右に回した。これで3月のACL2戦は乗り切れたが、J1第3節の京都戦で弱点を思い切り突かれ苦杯を喫した。

 しかし今回は、明神が復帰。橋本を右サイドに置くことが可能だ。安田も左にいた方が本来の攻撃力を発揮できる。最終ラインを統率する山口智も「今季は新戦力のパク・ドンヒョクも入り、守備陣の顔ぶれがガラリと入れ替わったことで、連係面にかなりの不安があった。でも、ハシ(橋本)が最終ラインに入ることで落ち着くと思う」と前向きだ。
 守りが安定すれば、攻撃力にも勢いがつく。今季のG大阪には、昨季まで神戸で活躍していたレアンドロ、元韓国代表で清水でも活躍したチョ・ジェジンが加入。ルーカスとともに外国人トリオを形成している。
 3人の得点能力の高さは誰もが認めるところ。ただ、西野監督は「レアンドロとルーカスが中に入ってしまうため、ジェジンと動きが重なって攻撃が連動しなくなることがある。G大阪のパスサッカーを貫きながら、彼らを機能させる術を考えないといけない」と悩ましげに話す。外国人トリオをいかに機能させるか、という問題点もある。
 ブラジル人と韓国人では意思疎通がしにくい。パス出し役の遠藤保仁も3人をコントロールしきれない部分があるようだ。豪華な陣容を擁しても、多国籍軍で戦うのは難しい。この課題をクリアできれるかがカギだ。
 スリヴィジャヤの本拠地・パレンバンは移動もしにくく、気候も環境も違う。21日のアウェーゲームはタフな戦いを強いられるだけに、今回は完勝してアドバンテージを得たい。
 (サッカーライター・元川悦子)

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