岩井は、相方の澤部佑を「ゼロからイチを作れないので芸人ではなく芸人風」とバッサリ。実際、ハライチのネタ作りは岩井が担当している。さらに、ママタレブログの冒頭には「以下の文章を使い、お金稼ぎをさせてもらうために書きました、とつけるべき」「子どもを食い物にしてるだけ」と述べた。ほかにもモデルは「足にクリームを塗ってるだけの職業」といった過激な主張を顔をいからせながら行った。普段の大人しい岩井のイメージからはずいぶんと離れた印象である。
「岩井は、アニメやゲームなどのサブカルチャー好きとして知られ、ピンではそうした仕事も行っていますが、相方の澤部とのコンビ格差はなかなか埋まりません。岩井の腐りキャラはもともと『ゴッドタン』の中で生み出されたものですが、本人がもともと持っている素質をうまく引き出したといえるでしょう。今後はこのキャラでブレイクにつながるかもしれません。相方の澤部は毒気のない老若男女に受けるキャラだけにコンビ内でのキャラ対比も面白いです」(放送作家)
ある種の開き直りともいえるが、毒舌や、性格の悪さでブレイクにつながった芸人は意外と多い。
「人気芸人の有吉弘行は、もともと口の悪さは芸人仲間の間では知られており“楽屋真打”の異名を持っていました。それを“毒舌あだ名芸”として、テレビで行ったところ再ブレイクにつながりました。髭男爵の山田ルイ53世も、ひねくれた性格を全面に押し出した『髭男爵山田ルイ53世のルネッサンスラジオ』でコアなファンを獲得し、現在は『新潮45』(新潮社)で、一発屋芸人のルポルタージュを連載するなど文才の高さも評価されています」(前出・同)
本人の素や本音の部分をさらけだす“ぶっちゃけキャラ”は、大きなブレイクの可能性を秘めていると言える。岩井もそこにうまくハマりそうだ。