開幕前は優勝候補と目されながらも、天山の不調で思いのほか苦戦を強いられてきたテンコジ。復活の兆しを見出すべく、3日の全日本プロレス両国大会では「友情を確かめ合うため」に、あえてタッグではなくリングで対峙したが、天山の不甲斐ない闘いぶりで2人には暗雲が垂れ込めていた。
負ければ予選敗退の状況下で迎えた中邑真輔&後藤洋央紀戦。崖っぷちの大一番でも天山が後藤に捕まるなどピンチの連続だった。集中砲火を浴び、あわや3カウントを奪われかけたが、小島の捨て身のカットを目の当たりにし、最後の最後でようやく猛牛が奮起した。
絶妙アシストに促されて小島との連携技テンコジカッターで反撃開始。最後は天山がTTDから必殺アナコンダバイスで絞め上げ、後藤からタップを奪った。
復活を遂げる逆転勝ちで、きょう5日に同所で行われる決勝トーナメントに進出。試合後は小島が「きのう、天山じゃダメだと思った。でもそう思った自分が馬鹿だった」と言い、天山は「正直、ヤバかったけどコジのおかげで闘えた」と友情を再確認した。
きょうの決勝大会は準決勝では、リーグ予選を勝ち抜いたテンコジと、中邑&後藤VSジャイアント・バーナード&リック・フーラーの勝者、現IWGPヘビー級タッグ王者真壁刀義&矢野通VS中西学&吉江豊が頂点を争う。